雑多な植え込みの中に半夏生(ハンゲショウ)が咲いていた。斑入り(ふいり)の葉に混じり咲いている。夏前の梅雨時に相応しい植物である。

なおハンゲショウの名前の由来が 花が咲くとき 周囲の葉が白く斑入りになるという珍しさもある。

斑入りの「涼やかさ」を感じると日本人が斑入り植物を求め、身近に置くところに辿り着く。常に美意識を持とうとしたのか・・・しなくとも、心地よいものを探せばよいと改めて判る。

四季のある日本に生まれたことと自然に 感謝を覚える。

あれこれ

ハンゲショウ

ハンゲショウ(半夏生、半化粧、学名 Saururus chinensis)は、ドクダミ科ハンゲショウ属の多年性落葉草本植物。原産は 日本、中国、フィリピン

日本の本州以南、朝鮮半島、中国、フィリピンなど東アジアの亜熱帯性湿地に分布し、日の当たる湿地などにて太い地下茎で分布を広げて群生する。

高さ50~100cmほどに成長し、葉は互生、長さ5~15cmほど、卵形で、基部がハート形の細長い形状である。夏至を過ぎた頃に長さ10~15cmほどの穂状花序を葉の付けねにつける。また、花のすぐ下に位置する葉の表面が白く変化し花弁の役目を果たすのが本種の特徴である。

名前の由来は、半夏生(7月2日頃)の頃に花を咲かせることに由来する説と、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説がある。

また、葉の片面(表面)だけが白くなることから古くはカタシログサ(片白草)とも呼ばれることもある。

投稿者

おじさん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です