TVerを見ていて「ソロ活女子のススメ」で「寿司屋のカウンターに座って、好きなだけ好きなネタ(ウニ)を食べる」という番組があった。おじさん子供の頃から同じようなことをやっていたので・・・逆に「普通 そうなんだ」と改めて納得した。

おじさんが大胆に育てられたのか?みんなが引っ込み思案なのか?良し悪しは別に 面白いと思った。

やって来た人間からみれば、それなりに対応してくれるのがプロフェッショナルと思っている。子供の頃 爺さんに連れられ入った寿司屋で 体験的に悟っていたので、客として甘えて良いと思っている。

この辺りが今の自分を作って来たと感じる。良かったのか 悪かったのか まあ結論は出ない。

爺さんとの寿司屋

爺さんは土建屋だったので、羽振りが良い時は徹底的に良かった。父には内緒で寿司屋に連れて行ってもらい、玉子とエビだけをひたすら注文して食べたことがあった。爺さんは横で酒を飲みながらチビリチビリである。

幼いながらも爺さんと寿司屋の親方が打ち合わせしたのか、エビを半分にスライスしてそれを広げて握っていたことが何度もあった。何度も行くので玉子とエビしか食べないので見切られたのでは思っている。されどおじさんの子供の頃はブラックタイガーもバナメイエビもなくクルマエビのみである。そりゃそうなると今なら理解できる。

爺さんが寿司好きだったので、おじさんが大学生で遠方で下宿していたとき 長く会っていなかったが、「ダメ」に近いことを聞いて病室を訪ねた。その時爺さんに 寿司屋で一人前の折を頼んで持って行った。その時の 爺さんの嬉しそうな顔が今も脳裏に残る。

大人になっての寿司屋

社会人となって初めて自腹で入った寿司屋は 神田駅近くの「蛇の目寿司」である。おじさんが立ち寄っていた時代は、息子さん(婿だったかな?)が立つようになり、親父はしばしば上で巨人の応援とのことで不在であった。遅い時間になると 出来上がった隣の課の上司などが訪れるため、残業途中で抜け出して さっと「つまみ」に入っていた。時間帯が比較的早かったので、マグロの柵取りなどを見ながら色変化について教えてもらうなどした。自腹で食べる若いのもあまりいないので、マグロの色々な部分を食べさせてもらった。これらの体験が 身銭を切って・食って・味わって 本当の食を知るという「価値観」「見方」に至っている。

1年程で勤務先が大手町からお茶の水方面に移ったので、店も近くの寿司屋(割烹と言うべきか?)に移った。この頃もバブルの残光がある時代であるので、「マグロ三昧 1.5」などとマグロだけを詰めた折を出前してもらった。会議費(接待)を起票する立場だったので、人数分を注文し支払いは夜食として「会社」にした。(昔の事なので時効です)

たまには店に入って おまかせを食べ、今日は○○が美味しいと好きなものを連続でお願いしたが、「ばっかりは困る」と言われたことはない。店がダメなら言ってくれると思っていた。逆に 店がヒマだと腕自慢の包丁仕事を加えた形で出してくれるなど 逆に仲良くなれたようにも思う。

予算がないなら素直に伝え、プロフェッショナルに お願いすれば万事なるようになると思う。見栄を張って、結果に怒るのは無粋の極みである。

家族とクルクル寿司

子供とカウンターのある寿司屋に入ったことはない。正直 ばあ様、奥さん、子供を連れて行けば、クルクル寿司でも3万円程は払わされた。おじさん自身が 食べたいものは食べるというタイプなので値段はあまり気にしない。奥さんのように 皿の色が・・・というようなことは言わない。こんな時には奥さんは財布を一切触らない上に、いつの間にか皿の色も気にしないで食べていた。もちろん おじさんがお金を持ている時しか誘わないのを 承知だったと思う。

自営業者なので 明日になれば懐にお金の無いこともあるとの覚悟があったのも理由と思う。かくして家族は値段を気にすることなく、メニューを右から順番あるいは左から順番に食べるなどしていた。

一度 子供の同級生一家と同じ店で会ったにことがある。親も知っているので 一家の行状を見られたようで気まずかった。

まあ クルクル寿司は金額から言えば安いと思うが・・・今は年金生活者 そんな甘い考えでは生きていけないと思っている。でもバカやらないと面白くないんですよね!

投稿者

おじさん

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