このところ 国際先物市場で小麦・豆・トウモロコシなど主な穀物価格が急騰している。
豆、小麦、トウモロコシは過去6カ月間 価格上昇幅が38.5%、31.0%、20.0%に達している。
今年の天候とコロナの影響で 物流がスムーズにいかなくなる 見込みなのかも知れない。
国連世界食糧計画(WFP)のデイビッド・ビーズリー事務局長は14日「世界が新型肺炎のように深刻な『飢餓パンデミック(大流行)』に直面する可能性がある」と警告した。
食料自体が 右を見ても左を見ても心配になる。来年はどうなることかと考える。
トレンド
世界食糧の輸出入1位である米国は9月 全国の約43%が干ばつを体験したと発表した。
海岸地域では米国本土の上陸基準で100年余りぶりに最も多いハリケーンが発生した。
中西部と北部平原一帯には平年より約1カ月早い霜が降りた。
食糧輸入2位国である中国ではコメ生産の70%を占める揚子江流域に約2カ月間記録的な豪雨が続いた。
三峡ダムのニュースで気付いていたが・・・数年は土壌が安定せず生産は大変だろうと思う。
勿論日本でも 米粒が小さいなど異常天候の影響があり、豊作ではない。
農家の努力と先人の知恵により生産は比較的安定している。
気象科学者は「気温が高まるほど猛暑と集中豪雨など極端な気象現象の発生頻度が増える」とも説明している。
コロナ
コロナによる世界穀物市場への打撃も大きい。国・地域間移動が制限されたためだ。
収穫時期を控えた地域もかつてのように外部から季節労働者を大勢雇うことが難しい。
欧州と米国では日本同様3次拡大傾向が大きくなり、地域ごとに再封鎖の動きが起きている。
物流も大きな問題となる。防疫措置として貿易港で処理する港湾物流速度が遅くなり運送費は上昇している。
世界大豆輸出1位国であるブラジルは新型肺炎の拡大で 一時港が運営に支障をきたして物流が円滑に進まないこともあった。
物流費の引き上げにより販路が崩れた事例もあると想像できる。
ブルームバーグ記事では「食糧物流網が崩れた為 世界の片方では食糧が腐っていく一方で、片方は飢えやすい状況になっている」とあった。
どうなるの
穀類価格上昇の勢いはしばらく続くものとみられる。
気候変動とコロナ禍が短期間で解決されることができないからだ。
レポートを探したが暗いレポートばかり。
奥さんパン&うどんが好きであるが・・・値上がりに巻き込まれるかも?
うどん用小麦はオーストラリアなので 南半球に期待するしかないかな。
老後スタート 初っ端から厳しい世の推移が見えてくる。