昨日 ニュースでロシアの骨とう戦車とされるT54/55が移送を撮影され、ウクライナで使用か?とのことが流れていた。こんな骨とう品に兵士を乗せて戦うことは・・あまりにも兵士が可哀そうと思えた。多分ロシアは相手に対戦車ミサイルを使わせるなど、相手の戦闘用資源を使わせる。あるいは腐っても戦車 肉体ひとつで戦うウクライナの歩兵より有利と単純に考えてたのか?

T55

旧日本軍の召集令状(赤紙)でいくらでも兵士を召集出来ると「 一銭五厘」との言葉がある。人命を消耗品扱いする意味が込められている。現在の先進国では認められない考え方であるが・・ロシアでは今も可能と言うことか?

ネットの掲示板を見ると、戦車への高額ミサイルの浪費を誘うに近い意見が散見された。しかし おじさんは改めて戦闘ヘリ(アパッチなどの対戦車ヘリ)、戦闘攻撃機(A―10同様の対戦車攻撃機)など 現状ロシアの制空権が危うい状況では威力を発揮することを忘れていると思う。同じ土俵で戦いが継続すると考えが固定化されている。

ロシア側では携帯対空ミサイルなども恐らく経済制裁により生産不能となっている。制空権はロシア側が握ることは疑問が付く。また戦車砲と照準器などを考えると、新しい戦車と正面切って戦うのは結果が見えている。古い戦車は停止して撃つしかなく、砲弾の弾着精度も落ちる。有利な点は小型であるため 狙われ難いくらいである。

古い戦車は20mm機関砲で撃たれれば1発で戦車は破壊される。従ってウクライナが歩兵を中心に戦っている現在の状況に縛られて・・相手が同じ戦法で戦ってくれると信じている・・何とお目出度いことか?と思ってしまった。アメリカならモスボール保管されている旧式A-10の供与などは簡単なことかと思う。勿論低速機でもあり パイロットの習熟も早い。また元東欧国であればロシアと同型の戦闘ヘリ等を持っているので、言葉は悪いが在庫整理も可能と思う。

戦争を遂行することは 普通に言えば仕事も同じである。計画・統括するものが第3者的目線を持たないと、被害を大きく受けたりする。常に自分の立場だけで考えを押し通せば・・誤ってしまうと思っている。早く他国を侵略して領土と主張する愚かしさに、ロシア国民は気付くべきである。気付かないなら「豆腐の角・・」同然の田舎者である。

ロシア国民はウクライナがソ連と呼ばれた時代 スターリンから弾圧を受け、餓死者を出すなど凄惨な歴史を経験させたことを聞いていないのだろう。おじさんは 戦争初期にロシアが失敗したので、ウクライナは最後まで戦うと思っている。事実が無くても韓国のように教育されても、日本に恨みを持つ。ウクライナは実際に祖父母が経験したことなので、中々許すことは出来ないと考えている。

ロシアの往生際の悪いこと・・犠牲となる兵士の命を考えない。おじさんそんな国に生まれなくて良かったと思う。日本が第二次大戦で帝国主義を脱したように、ロシアも平和に対する罪で裁かれるべきと思っている。

呪縛

人間は常に縛られていることを理解していないといけない。仕事で あるプランで推し進めていても、競争相手から必ず対案・プランは出される。多くの場合 究極の目標点はほとんど似通っている場合が多い。そこで実施した結果の反省点を修正し、次案が繰り出せるか否かが成果を決めることが多い。

話が飛ぶようであるが、以下は例示として書いておく。

おじさんLNG船の設計によく携わっていたので、現在日本などが中心となったモス型と韓国・GTTなどのメンブレン型に分かれて、モス型が敗退する経過を眺めて来た。基本的には耐久性・耐荒天性などはモス型が優れる。ところがオーバースペック的なところが多い。従ってモス型はサハリン・アラスカなどの荒海のある航路には向いている。LNGを安定状態で運べる。しかし中東・オーストラリアなど生産地と消費地の途中航路などを見れば、どちらに軍配が上がり易いかは見えて来る。一般性・汎用性をベースに数を稼ぐことでメンブレン型が更に価格低減となり、モス型との競争を勝ち抜いたと思っている。

LNG船のメンブレン型は自らのデメリット(船体強度・LNGのスロッシング&ターンオーバーなど)に対応・対策案を出した。現在は その結果の延長にあることを知っていれば、おじさんの意見をご理解頂けると思う。(専門的過ぎるかもしれないが・・)

先日 新潟沖で機関故障して漂流した。船歴30年近いLNG船であった。これなどはモス型の強靭性の証と見ている。揚地が新潟 冬の日本海航行・・船体・タンクは使えるが・・機関エンジン・係船・計装設備などは船歴通り陳腐化してしまった結果と思う。

世の中 良いものが選ばれ、生き残るとは限らない。

投稿者

おじさん

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