散歩途中で 吹く風の中に時より金木犀の香りが混じってくる。秋と思わず感じる風である。

そんな中 散歩前に見た育児は大変との記事を思い出して、苦笑しながら歩いた。我ながら思い出し笑いならぬ苦笑に・・わがことながら思わずその構図のおバカ加減を思った。

いつの時代も「俺の若かった頃は・・・」と枕詞の付いた話は多い。誰もが「我こそは苦難の中を生きた」「我こそは不幸の・・・トップ」などと思いたがる。年寄りが云うなら許されるが、まだ人生前半が「わめく」話ではない。これからもっと厳しい時代が来るかもしれない時に現在を悲観するとは・・何たる状況音痴の若者が多い事かと思ってしまった。

おじさんに言わせれば いつの世もその時代なりの苦労が付いて回る。私が一番と思うのは如何なものとしか思えない。「100年早い!」と言いたくなってしまった。

比較

おじさんは子供の育児なんぞは ほとんどしたことが無い。風呂に入れる時 抱っこした程度のものである。昔の言い方で 24時間戦えますか!・モーレツ・サラリーマンなどと呼ばれていたときが 子供の生まれた時代である。従ってオムツなどは替えたことも無ければ、触りもしなかった。子供の婿が替えているのを見ると、そこまでやらないといけないのか?と正直思った。

そんな目で見れば、子供が赤ちゃんの頃は 布オムツである。今は紙おむつとなり、奥さんがやっていたようなオムツの手洗い・洗濯機・乾燥などの仕事は無くなっている。また子供はアシスト付き自転車で孫を抱え買い物に行くらしいが・・・奥さんも同様であったがアシストなしの自転車である。子どもと奥さんを比較すれば、遥かに奥さんが育児に時間を掛け、手を掛けていたと思う。

また経済的にも似たようなものである。おじさんが30歳を超えた頃 バブルが終焉し人件費抑制が始まる。年数を重ねれば急激に上がっていく給与カーブが直線になり、年功を経ても給料の上昇は抑えられた。年金・所得は給料の20%~25%を控除程度であった。現在と異なるのは誤差程度の介護関係である。税金・年金・介護関係 控除の負担増は約3%くらいのものです。物価も大して変わっていないので、若い方が控除が厳しいと言われても、「そうなの?」程度にしか受け取れない。

おじさんは若い方の遊び方・ネット社会が変わったので、ちょこまかお金を使っているのが経済的貧困を感じる原因と思っている。携帯電話・ネット課金など諸々に使っているのが原因あるいは違いと思っている。おじさんの若い頃は携帯通信手段はポケベル&固定電話で、一月1000円程であったと記憶している。物価も違うがそれなりの金額であったと思う。携帯電話などは会社にショルダーホンあって使っていたが、本体も通信費も超高価であった。個人ではなかなか所有できなかった。

快適な生活の為 外食が多くなり、それなりの金額を使っている意識が若い世代にないと思う。おじさんに言わせれば そりゃあ贅沢だろうで終わり。ちなみにおじさんの若い頃は「接待交際費」が会社で認められたので、たまに羽目を外して高級店なるところで贅沢してただけ、当時でも自腹では・・・夜の会食 超贅沢でした。町中華・定食屋でのビールなどで 精いっぱいでした。また当時 西洋風居酒屋などお洒落でチョット高いところなど ほとんどありませんでした。

今ではスマホ通信料・ゲームその他 電子書籍・車などのシェア、amazonプライムなど細々と支出しているので合わせればということかと思います。チリも積もれば山になる。

若い方は「ポチリ」とやってカード引き落としかつリボ。これでは借金漬けの中で生きているようなものです。基本的に脱出は難しいと思います。

日本には「隣百姓」という言葉があります。隣が田植えをするから、隣が刈り取るからと隣を見ながら行動をおこしていく。隣が、知人が・・・で自分を甘やかす・許すかどうか?それでは 自分の意見が出て来ません。ツイートするだけの人生では・・・疑問が残ります。