朱色の小さなケシの花で、咲いてても届けるなどは必要ない。禁止されているケシの大まかな見分け方は 植えてよいケシは葉に毛があり、葉の基部が茎を抱いていない。そうでない場合は 最寄りの保健所や警察に届けてください。

そう言えば 宇多田ヒカルのお母さんが「白く咲くのは百合の花、赤く咲くのはケシ花」と歌謡曲で大ヒットを飛ばしたことがある。また「丘の上 ひなげしの花で」とデビューしたアグネス・チャンもいたと思いだす。今は知る人は多くはないだろうと思いつつ 歳を感じる。

おじさん 何気に口ずさむことが出来るのは オール阪神さんの「車にポピー」のCMソング?である。

あれこれ

ナガミヒナゲシ 04/09

ヒナゲシ(雛芥子、雛罌粟、学名:Papaver rhoeas)は、ヨーロッパ原産のケシ科の一年草。グビジンソウ(虞美人草)、コクリコ(フランス語: Coquelicot)、シャーレイポピー (英語: Shirley poppy) とも呼ばれる。

耐寒性の一年草で、全体に粗毛が密生し、茎は直立し、草丈50cm ~ 1m 位になる。葉は互生し、羽状に深い切れ込みがあり、裂片は線状披針形、葉縁は粗歯牙状になる。

ケシとは、毛がないところと、葉に深い切れ込みがない点で相違があり、区別する。

グビジンソウ(虞美人草)名は、中国の伝説に由来している。楚漢戦争最後の戦いである垓下の戦いにて覇王項羽(項籍)が愛人虞美人に贈った詩である。この辺り「四面楚歌」など今も知られる故事が多い。

項羽が劉邦に敗れて垓下に追い詰められた時に、死を覚悟した時に下のように詠んだ。

虞兮虞兮柰若何(虞や虞や 若(なんぢ)を奈何(いかん)せん)と詠み決意を述べた。

その他 夏目漱石の小説『虞美人草』などあり、知っておくべき花の一つと思う。

ナガミヒナゲシとハチ 04/10