日本に比べて ドイツは経済成長も順調で立派という著作を書いている日本知識人がいる。おじさんこの方は地政学的見識がないお馬鹿と理解した。こんなレベルの書いた書籍をネタにユウチューブが多く上がっており、自身を持たず意見を発表する「提灯持ち」のような人間が多いことに驚く。

若い方と思えるが、批判・評価しつつ自分に取り込まないと、恥をかくだけの人生となる。

「自分はないのか?」と一言で終わってしまう。

ドイツ

おじさん ドイツは単に恵まれただけではなく、EUという組織のイニシアティブを握り、利用したから成長を確保できたと思っている。ドイツは低賃金労働者を元東欧諸国からの流入で賄い、EUの地位を利用して 安い関税で輸出できるという環境に恵まれた。

それ故 中小企業を温存しながら、人件費を低減し競争力を付けることが出来たと思っている。また原発などについても 陸続きであるフランスから、危険負担することなく原子力発電の電力を入手できる。要は周辺国に恵まれて、それを十分利用したのがドイツであっただけのことである。

逆に政治的に地球温暖化問題を取り組むなど、政治が自動車産業などに肩入れし過ぎて、社会インフラとしての基本を忘れたところが多々ある。例えば自動車エンジンに対してディーゼルエンジンが温暖化対策で良いと、燃費と発生二酸化炭素だけに注目し過ぎて、通常ガソリンエンジンの改良を怠った。ハイブリッドなどに出遅れた原因でもある。メーカーも折り合いが付かなくなり、計測方法でズルをして胡麻化した。そして実際の環境破壊との整合性が付かなくなり、結果環境汚染を引き起こした。

そこで 次はEV開発に向けたがバッテリー生産が問題になり、継続するための資源量も甘い予想のまま始め、儲うかるのは中国のバッテリーメーカーとなることに気付く。勿論気温低下する冬季の危険性などに目配りしなかった。アメリカのテスラも同様であり、これから痛い目を見ないように如何にハイブリッドの研究・中国と付き合い方など、これからの展開・視点である。

今年になってノルウェーがEV全投入からの撤退、ドイツワーゲンのEV生産調整などの話が出て来る。一昨年にポルシェ・アウディなどからE-FUELなど合成燃料の話が飛び出して頃から予想はついていたが・・そんな流れも気付かぬ お馬鹿は多いと思っている。

これらを見ているとヨーロッパ人の交渉術 そしてそれらの裏付けでエリート・産業を育成した結果を見るようで面白い。行き先を決め過ぎてコケている。それらは 文化に根差して作り上げられて来た自然な流れであるとも分かり面白い。

感謝

おじさんなどは30年以上前 燃料会社に勤めていた。そんな環境だったので、メタンの輸入基地を作り都市ガスを変える東京ガスの方々とよく話をしていた。またC1科学と呼ばれたメタンからエチレンなどを作る研究もあった。そんなことをしていたプラントメーカー研究員なども知っていた。現在の流れは ほぼ30年前と同じ流れに近いようである。

技術者としては製油所現場を卒業した直後から、当時の最新の環境・人に出会った幸運に今も感謝している。お陰で現在の動き・展開がおじさんなりに理解出来ている素地と思っている。

おじさんは 子供に思う事は「百聞は一見に如かず」ということを肝に銘じて生きるべきである。お金を無駄に使わず、本物を見つけ見分け手に入れるために大事なことである。お金が判断の基準とするのは 常に「一番」「正しい」と出来ることではない。

人間お金を持つと基準が変わり、ものへの見方がいい加減になる。金さえ出せば良いものが手に入るという幻想である。ブランドに踊らされる人間だけにはならないことが望ましい。

おじさん 正直お金がなく ブランド物も持っていないので、胸を張ってまで言わないが・・重要なことと思う。