たまに思うのだけれど、アメリカは 国債の借金清算する気はあるのだろうかと思うことがある。先日はイギリス国債の一気の売りでイングランド銀行が買い支えるなど、今までになかったようなことが起きている。

韓国で社債・CPの債券市場が信用を失い、一気に流動性を喪失……韓国政府は50兆ウォンを投入表明で流動性確保へという報道を見て感じた。

事件としては 江原道レゴランドの建設のために発行したプロジェクトファイナンス(PF)資産流動化企業手形(ABCP)の不渡りに触発されたものらしい。手形に日本で言えば「県」のような江原道が裏書きしていたのに・・支払わず逃げたのが原因のようだ。正直 公的機関が逃げては、金融市場不安が悪化し、債券市場が麻痺状態に陥いる。投資家の信頼が崩壊しすれば、終わりである。

なお 事件を挙げた韓国国内は、債券による資金調達が難しくなり、企業経営は厳しくなると思われる。そんな中起きたハロウィンの群衆雪崩・・前前政権の保守政権崩壊のきっかけになったフェリーでの若者の死亡などあったので、今後の推移・変化も見過ごせない。

リーマンショックと同じで、信頼が失われれば疑心暗鬼が跋扈(ばっこ)し、経済は崩壊していく。米国債も同じである可能性はあると思う。明治の初め ビクトリア女王の時代 日の沈まぬ世界帝国を築いたイギリスの「今」を見ていると・・思わずにはいられない。大事なのは「信頼・信用」である。

米国債の以前のものと現在のものは、金利上昇に伴って逆さやになっている。従ってこれからも機関投資家などは売り込んでいく。そんな波と為替コントロールのため 各国政府が売るのが重なれば・・多重要因が重なり怖い気もする。世の中は多変数関数がベースのようで、不謹慎だが面白過ぎると思わずにはいられない。

信頼

米国債は社債などと違うので・・・、韓国の債券・アルゼンチン国債などとは格が違うと・・思うのだが、何処か引っかかってしまう。ドル・円などハードカレンシーの国際的通貨交換の重要性を低く見たのが、日本国債発行増大に伴う亡国論を唱える方々と思っていた。しかしイギリス(ポンド)の件より、ハードカレンシーの国債でも 売り込まれる警鐘のようにも思えて来る。

現在の円安はマネタリーベースでは説明出来ない状況が続いている。金利差だけで説明も付きづらい。日本の物価と米国の物価などを比べて見ても、為替相場だけでは説明がつかない。家賃などの住居費も説明するのも難しい。

全体を見ていると、やはり主因は「文化」なのかと思い出した。国体というか国家の仕組み自体が経済に影響が大きいと思われる。

民主主義国家では選挙民の不満が政治に反映されていく。この意見にご不満な方も多いと思うが、プーチン、習近平での人々の行動を見れば、ご理解いただけると思う。

日本で不平不満を述べても、街宣活動しようが逮捕などされない。その為 人々から受け入れられないから、運動が挫折したとするのが普通である。おじさんの少し上の世代の一部が・・これに気付かず・・今も 駅前・街角で横断幕を持ち 運動されている。信念の人とすれば通りは良いが、人々から受け入れられなかった現実を、受け入れないといつまでも間違う。平たく言えば 幽霊が成仏出来ないのと同じである。

話があっちに行きそうなので・・・

アメリカ市民が求める理想の姿が、現在のアメリカの政策である。多くの日本人にとっては現状の政策が受け入れられ長く続いたと思う。日本スタンダードがグローバルスタンダードとは別物でも問題ないと思う。

バスに乗り遅れる

よく「バスに乗り遅れる」などとすぐ言い出す輩がいる。雷同型というのか5人いれば3人まではそんなところである。下心と言うか・・・あわよくば・・と思い他人のケツに乗るのであろうか?おじさんは理屈が通らないというか、説得力のない話には乗らないないようにしている。キッチリしなくてもいいから、相手が考え・思ったことを話し、自身が聴いて納得するのが一番である。

中国から「一帯一路」の加入の誘いがあった時、言論を不思議に思った。ODAあるいは投資で金を集める中国が、金を貸して、低利で新興国にお人好しに、貸し出して運営出来るのかと思った。あの時も5人いれば3人までの評論家が日本の加入を押していた。そして現在 闇金如き金貸し状況が見えて来た。貸すタネ銭を考えれば簡単な図式と思うが・・バスに乗り遅れて、闇金の片棒担ぎをしなくて良かったと改めて思う。

日本が明治維新から、帝国主義に翻弄されながらも、帝国主義国家となって行った時代を思う。支配するか?されるか?という生き残りをかけた戦いの中で、借金に苦しみながら資本を蓄えた時代でもあった。現在の新興国と昔の日本も同じであった。そんな時代が 世界銀行から新幹線建設費用を借り・返済するまで続いたことを忘れてはならない。

そんな時代に 同様に苦しんだ中国が・・狙いを新興国に向けるとは如何なものと思う。中国を援護する方々には、歴史の中に埋もれている事柄を問うてみたい。おじさんが思うのは 戦前日本の唱えた「大東亜共栄圏」より質が悪い。帝国主義時代でもないのに 金で相手を縛り上げるなど質が悪過ぎる。

投稿者

おじさん

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