外務省が外交青書にて北方領土がロシアにより「不法占拠」されていると明文化した。結果ロシア大統領府報道官などは非難をしている。日本の外務省もロシアに対して遠慮することもなくなったようで良いことと思う。しばらく前に「害務省」と呼ばれた反省とウクライナの一件からであろうか?

近日では ロシア外務省が日本と平和条約締結交渉を中断すると宣言したとの報道が3/21に流れた。ウクライナに関しての国際協調で実施した日本の行動が敵対的と言うことが理由のようだ。だが 過去からの予備交渉を断ち切るように、先に憲法で領土の譲渡・返還をしないとしたのはロシアである。今更ながら どちらが敵対的と思える展開である。

反面 これで千島列島とサハリン(樺太)半分が紛争地となりました。サハリンの天然ガスも日本の資源となるのでしょうか?

先日発生した知床遊覧船の遭難・救助の難航 北方領土国境付近だけに気にかかります。報道は最初から悲観的なニアンスが含まれます・・海水温の低さから致し方ないと理解も出来ます。

おじさんも 昔船に乗って釣りに出かけたりしてましたので、船は一歩違えれば事故が発生する。なぜ波高3mという荒天時に小型遊覧船を出したのか?疑問だらけです。より多くの方が発見されることを祈っています。

本日 北方領土を書くのは、遊覧船の事故を受け、国境についての おじさん自身の知識の再整理という意味で書いて見ました。

歴史的経過

間宮林蔵・大黒屋光太夫など江戸時代・明治の頃の経過は、終戦までに条約などで定められていますので省略いたします。

第2次世界大戦でロシアと日本は敵国で対立して戦ったとされるが このこと自体が怪しい。「日ソ中立条約」が事前に調印され、1941年 日本・ソ連間の条約を破り侵攻したのは ソ連である。内容は 相互不可侵および一方が第三国の軍事行動の対象になった場合の他方の中立などを定めた。

余談になるがおじさんの父は終戦後の8・15以降にソ連の満州侵入を受け、負傷そして捕虜になったことを聞かされた。

ヤルタ会談は、1945年2月、ソビエト連邦のクリミア自治ソビエト社会主義共和国のヤルタ近郊にあるリヴァディア宮殿で開催された。イギリス・ソビエト連邦・アメリカ合衆国による連合国首脳会談である。アメリカとソ連の間でヤルタ秘密協定を締結し、ドイツ敗戦後90日後のソ連対日参戦及び千島列島・樺太・朝鮮半島・台湾などの日本の領土の処遇も決定した。

勝手に線引きされても・・敗戦国側は受け入れることなどできない。従って戦後 サンフランシスコ講和条約にて賠償・領土などについて国際法的合意を行った。これにソ連(ロシアが承前国)は参加していない。従ってロシアと日本では戦後処理・領土問題等について解決していない。

日本は平和条約締結に先立って 1855年制定ロシアと締結した通常及び国境に関する日魯通好条約を根拠でロシアが実效支配中の北海道北のイトルプ, クナシル, シコタン, ハボマイ群島など北方四島列島 4個島を返してもらうと要求している。しかし, ロシアは国際法的合意 サンフランシスコ講和条約などによって合法的にロシアに帰属されたと返還要求を黙殺している。片付いているのは対ヨーロッパであり、サンフランシスコ講和條約にはロシアは不参加であり・・「おまいう」状態である。最近は中国は中華民国(現 台湾)の承前国なのに サンフランシスコ条約は無効などと、領土的野心を発言するなど同類である。

平和条約締結まで ロシアは放置した方が良いと思う。中国・韓国が火事場泥棒的に入ると思うが、参加企業には経済的制裁を加えればよい。

平和条約締結に向け交渉中であり、ロシアが領土問題の二国間交渉に応じているというロシアの逃げ道状態が無くなったと考えている。ロシア自らの行動で、千島列島と樺太が紛争地になったようで・・先は長い。

もちろん ロシアのクリミア併合のようなことは品が悪いので同じようにはしたくない。

良き隣人に恵まれぬことは世の常・・なるようになって行く。

投稿者

おじさん

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