お隣と言うべき韓国と中国がバブル崩壊に入ったようである。世界中が金融緩和した後でもあり、きつい状況が見えるようである。彼らの対象不動産(住居)はマンションを中心にしているので、以前日本のバブル崩壊時に購入時期による価格差で販売会社が先行購入者から訴訟を受けたことなど思い出す。

新規購入者・先行購入者間でも確執が発生するなどしたので・・・凄惨な日常が見えるようで怖い。

日本は土地を中心に発生し、オマケにポイントごとのドーナッツ状の価格構成となっていたので、崩壊時は広範囲に薄く下げ圧力が掛かっていったので、崩壊に時間を要したが・・韓国では都市拠点が少なくソウルに人口集中のため拠点はソウルのみ。また中国は土地の私有が認められず、地方政府が認めた使用権のため、中国・韓国ともにマンション価格に集中すると見込んでいる。

まあ よその国なので 頑張れという他ない。なお トバッチリが怖いのは確実である。

中国 東方新報

不動産市場が急激に低迷している中国の各都市で、不動産物件が供給過剰となっている。大幅値下げをして販売する業者が増えているが、値引き前に購入した住民とのトラブルも起きている。

中国の不動産専門シンクタンク「易居房地産研究院」が12月10日に発表したリポートによると、国内主要100都市の新築住宅の在庫は11月末時点で5億2110万平方メートルに達し、2016年8月以来の最悪の水準となっている。在庫数は36か月連続で前年同月比を上回り、在庫の平均消化サイクルは12.5か月と長期化している。中国で3線都市、4線都市と呼ばれる地方の中小都市で在庫のだぶつきがとりわけ深刻で、在庫の消化サイクルは2~3年に及ぶ。

中国では2020年にコロナ禍が拡大し製造業や観光業などが低迷すると、不動産へ投資が集中。不動産価格が高騰して市民から不満が高まり、政府が今年夏に不動産市場の過熱を抑える方針を表明した。その後、不動産大手の恒大集団(Evergrande Group)の債務危機が発生するなど、不動産市場が一気に冷え込んだ。不動産業者は当座の資金を得るためにやむなく在庫の安売りを開始。当初の販売価格から25%値引きも珍しくなく、半値近くにする業者もいる。

「不動産市場が寒くなるほど、マイホームを買いたい庶民の心は温かくなる」と歓迎する声もあるが、湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)では10月に「値下げ抗議デモ」が発生した。

(中略)マンションを購入した住民らが「資産価値が一夜で30万~50万元(約539万~898万円)下がった」と反発。業者に値下げした差額の返金を求めて拒否されると、市政府庁舎前で自分たちの主張を訴える抗議デモを敢行した。警察は公共の秩序を乱した容疑でリーダー格の男性を10日間、25~32歳の男女7人を5日間の行政拘留処分とした。武漢市は騒動のきっかけを作ったとして業者にも罰則を科した。・・・(略)

https://news.yahoo.co.jp/articles/c92da23a6be419042542e0f38bf2053fc9bdd086

韓国 herald wowkorea.jp

韓国のKB国民銀行が、全国3722か所の不動産仲介業者を対象に調査した「売買取引動向」の結果、全国の売買取引指数は3.6だった。2012年8月以降10年ぶりに最も低い数値だ。

調査に参加した全国3722か所の不動産業者のうち、1か所も取引が「活発だ」と答えた所はなく、96.4%が「閑散としている」と答えた。残りの3.6%は「普通」だった。「活発だ」と答えた所がひとつもなかったのは2018年12月以来だ。

全国的に低迷している売買取引指数の流れの中で、最近マンション価格が下落している地域の不振はさらにひどかった。セジョン(世宗)市の場合、10週連続売買取引指数が0.0を記録した。地域内のすべての不動産業者が「閑散としている」と答えた結果だ。(中略)

伝貰(チョーンセ。高額の保証金だけで家が借りられる不動産賃貸制度)取引動向を示す「伝貰取引需給」指数も同じだ。全国の伝貰取引需給指数は、今回の調査で7.8となった。2018年末と同様であり、賃貸借2法の施行で、深刻な保証金閉塞現象が発生した昨年下半期よりも低い数値だ。

https://www.wowkorea.jp/news/korea/2021/1226/10328739.html

日本

おじさんは 日本でも高層マンションの価格は 今後相対的に下がると見込んでいる。管理費用など手間のかかり過ぎる物件などは、借りて一時的に住むのは良いが、所有すれば管理費に泣かされる。

やっかみ半分に言うが、「馬鹿と煙は高いところへ上る( ばかとけむりはたかいところへのぼる)」とは理解出来る。普通に言えば「俯瞰する満足感」「見下ろす快感」は大きいと判る。しかし居住する場合、自分の部屋からマンション出口まで高速エレベーターを使っても5分はかかる。マンション5分で駅と聞いても実質は歩いて10分以上となる。これで電気・水道などインフラ供給が停まれば・・階段の昇降・トイレをはじめ・・地獄である。

なお友人から聞いた話では 地震後制震するまで時間が掛かり、船酔い感覚になるそうで・・聞いて短期に借りて住むには良いが・・と改めて思った。

何事にも適正と思われる「しきい(分け目)」が不動産物件にはある。一定以上のものは過ぎたるもの あるいはセカンドハウス物件と考える器量(きりょう)がなければ誤る。

投稿者

おじさん

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