現在おじさんは故郷の田舎でのんびりしているが、若い頃は日本列島 北から南まで仕事で出張あるいは滞在するなどしていた。訪問したことのない県は沖縄、青森、岩手3県である。他の都道府県では県庁所在地では欠かさず・・・仕事上 大小宴(うたげ)を設けたり、招待されたことがある。また同じ県内でも複数の関係先・拠点がある市町村なども同様である。

以下に書き記すこと 精神的・心の豊かさではなく、限られた年金で生活する際の費用支出を考えたズボラ男の話とご理解頂いた上で始めたい。

光熱費

おじさん北は 北海道の札幌と釧路によくお邪魔していた。確かに雄大な場所であり、心豊かになれると思ったものの気象に参った。札幌は裏日本の環境に近く結構雪が降るが釧路は雪は殆んど降らない。だが釧路気温が低いのでヒーターを切った途端、一気に温度が下がる。ヒーターなしでは暮らせないので光熱費が高い。除雪も数日で氷になるので、柔なプラスチック製除雪スコップは歯が立たない。

一度 冬季に地震があり、消火配管などが壊れたので修理を保険でとの話が出て、手続きなどの確認のため 釧路に赴いた。その工事の際 削岩機で地面を掘り返すのを見て・・・現場の方に聞いたところ1m近く凍土状態と聞いて、東京などと違い費用はけた違いに高く、保険で直す話も納得した。また戸建てとなると凍土があるので 基礎工事を深くしっかりやらないといけない。断熱もあるので 建築費用などが掛かると見込めた。

という訳で 北は暖房などで光熱費が高いので・・・パスしたい。

管理手間

おじさんの知人 金沢にいるが、持ち家を処分してマンションに暮らしている。今年のように雪が多いと雪下ろしなど、管理が大変なのが理由の一つと聞いたことがある。金沢などの裏日本の主要道路には 地下水をくみ上げ散布する消雪装置が付いている。脇道に入るとついてないので自宅前の雪かきなどが必要となる。知人の場合 年齢と伴にキツク面倒となったためらしい。なお彼によれば 新潟と比べれば雪の量は少ないので多少は楽だよと言っていた。先に札幌で理由を挙げなかったのも同様の理由でもある。

新潟も豪雪に会った思い出がある。営業所が市街のはずれにあったので、タクシーに乗り訪ねた。途中 タクシーが道路わきのドカ雪に突っ込み、幸いけが人はなかったが立ち往生。救援タクシーが来る迄2時間近くタクシーの中だった。シャーベット状の雪に早朝の凍結・・・慣れた運転手でもと判り・・・高齢者が運転するのは厳しいと思える。 

やはり 積雪の多い地方は戸建てでは 管理費用ではないが手間が掛るので・・・パスしたい。だが マンションなら「あり」とも思っている。

雪が余り降らず雪掻きもないので、温暖な気候が良いのかなという訳で 「住むなら南」と考えた。

交際費

お付き合いを考えると・・・東京は刺激もありだが 費用も高く、この歳が来るとどうでも良くなる。最近はコロナがあるから・・・歳寄りは遠慮しておくのが良いかとも思っている。

この場合 宴の費用も東京ではさることながら交通費も大きく違う。高級店に行かず友人であれば「割り勘」「千ベロ」でも済むが、電車を逃すと帰りのタクシーが東京ではキツイ。田舎であれば数千円までが スグ「一万円」となる。都会では周辺部と電車で近いと思っているが 実際の距離は結構離れている。

という訳で田舎はそれなりの費用で美味しいものを食べて飲むことが出来る。佐賀,長崎方面の鯛、瀬戸内の鯛、鹿児島湾の鯛 各地費用もそれなりであり かつ味が良い。

田舎は知れば知るほど面白く、ご当地グルメ・美味しいものが安く食べられる。

最後に少し裏切り・・・東京の本マグロは田舎で食べるよりはるかにうまい。いいものが集まり、寿司職人などの仕込みと熟成のワザであろうと思う。食いしん坊としては マグロに引かれ、東京から100km圏も良いと思う。また美術館・ホールなど一流品と云うものを見聞するには 田舎は無理である。従て 若い時は都会 歳取っては 南の田舎が良いと結論したい。

でも 定年前後の歳取っての引っ越しは 人間が変われないのでお薦め出来ない。定年前だと収入は激減するのである程度の覚悟が必要となる。リモートワークで調整出来れば良いのだが、絵に描いたようには出来ないと思う。奥さんが「趣味 買い物」のような方では お出かけ先が限られるのでストレスも貯まり矢面に立たされる。家族在ってのことが多いので 生活費用だけで一概には決められませんかね?

投稿者

おじさん

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