会社の休業を決めた際 仕事を頂いていた会社から 69歳まで会社に出社して 働いて良いとの連絡があったが お断りした。

色々ご配慮いただいたと感謝しているが、このまま仕事することに違和感があった。

個人的にも ばあ様の見守りなど世話の問題,コロナの問題があったので、それを理由にお断りした。

年金と少しの貯えであるが 暮らせると判断もあってのことである。

年金と貯えで暮らせないと判断された方は迷うことは無い、働けば良いと思う。

大人であれば当然のことと理解する。

これより以下の記載は おじさん個人の「シニアの就労」についての考えとご理解いただきたい。

お荷物

法改正にて「70歳までバリバリ働くぞ」 と決意を新たにしている方もあるかも知れないが、そんな高まった勤労意欲に冷水をぶっかけるようで・・・

大変心苦しいが、「70歳まで会社にしがみつくおじさん」が会社をピンチに追い込んでしまうと思う。

これまで60歳でいなくなっていた社員の定年が延長されることは、それだけ人件費が余計にかかることである。

ジョブ型雇用や契約社員への切り替え、フリーランスという扱いで業務委託契約にするなど働き方には選択肢あるいは区別はできる。

しかし どのような形でも人件費が上乗せされることに変わりはない。そのしわ寄せを受けるのは 若い世代である。

これまでの企業のサラリーマンピラミッドでは、50代が「あがりの見えたベテラン社員」で、30~40代が「中堅」という扱いだった。

ここに60代という新たな階層が上乗せされることで、彼らが「あがりの見えたベテラン社員」になって、50代が「中堅」、30~40代が「若手」という形で、キャリアの「後ろ倒し」が起こる。

シニア人材の賃金を捻出するために、中堅,若手の昇進や昇給が先送りにされる可能性がある。

ジョブ型雇用があると言われる方もいるかもしれないが、製造会社のライン人事等では無理がある。

全ての業種あるいは会社でもという訳にはいかない。

おじさん お話を頂きありがたかったが、旧来のお世話になって来たことを思い、年金で何とか出来そうなので、再就職は遠慮することにした。

給料

会社側がシニア人材を活用して、大きな成長を遂げていければ、こんな心配はまったくしない。

コロナ禍の中、高い給料をもらいながらリモートワークさえうまくできない「働かないおじさん」があぶり出されたケースを見ると、各業種シニア人材はうまく活用できていないと思う。

企業で長く働いてきたベテラン社員は、管理職に収まるか、管理部門などで後進の育成や若手のサポートがメインとなる。

「自分で稼ぐ」ことに縁遠くなっているケースが多いからと思う。

日本は他の先進国と比べて 最近 際立って低賃金である。

それが原因で「結婚もできない、子どもを持つなんて貧しくなるだけ」というムードを生み、少子化への道を歩き続けている状況を生んでいる。

おじさんは そうでもないと思うが 若者&世間様はそのようである。

取り敢えず 年寄りは置いといて、中堅,若手の昇給などを急ぐのが良いと思う。

シニアのプライド

そこに加えて、シニア人材の活用にはもうひとつ高いハードルがある。

それは 捨てるべき「プライド」である。

おじさん 昔 年上の部下を割り振られた経験を、自分自身に立場を置き換えて ゾッとした。

多くの管理職の方も 年上の部下を割り振られた経験があるなら、同様ではないか?

年功序列のサラリーマン社会に頭までどっぷり浸かり、40年以上も生きいると、人はどうしても「こんな仕事を持ってくるな」というプライドに支配されてしまうものだ。

それは裏を返せば、企業あるいは管理職は、60代の社員たちのプライドを傷つけることがないような「心のケア」「配慮」をしながら 働らかせないといけない。

おじさん 自身がプライドを捨てることも出来ると思うが・・・サラリーマン時代の経験から・・・周囲に配慮されるのも嫌だなと思った。

投稿者

おじさん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です