「約7年新造実績なし、日本がLNG船の建造能力消失を懸念」―中国メディアとのレコチャイの記事を読んだ。

https://www.recordchina.co.jp/b971462-s25-c20-d0190.html

 確かに7年間も作らないと現場の熟練工の父さん達の去就も気になる。確かに某重工最後LNGの船には おじさんも関わったのだが・・言われればそうである。アルミ球形タンクであるカーゴタンクの溶接はなかなかの難物で、入熱管理が下手だと形が変形する。最後の頃は タンクの形状をストレッチ型 つまり球形の中央を直線(枕型)にして より多くの物を積めるようにもしていた。その為 船体でのタンクと二重底の間が狭くて ここで作業させるの?と言うようなところまで行っていた。ベテランの溶接工などが腕を振るった時代であったが・・その方たちも おじさん同様 時間の経過と共に退職しているように思う。

 球形のタンクは船体が揺れる場合にもボイルオフガスの発生が緩やかで、LNG液体の上下が逆になるターンオーバーなども無いので、北の冬季荒天の海では都合が良かった。それゆえ アラスカ・サハリン向けの船体が多かった。しかし アラビアなどの産油国での生産が増えれば・・韓国の生産する船体内にタンクを収めたメンブレンタンクが効率が良く、コスト対応力もあるので この船型が中心に変わっていった。

 おじさんも記事を読みながら・・知り合いの方々を思うと 設計は出来るのだが・・アルミ製球形タンクなどを製造出来るかの問題になる。LNG最初期の頃作られた船を 改装するとのことでドック入りしたものを見せて頂いたが、タンクは劣化もなく内・外側も腐食など無し。でも使われている計装機器など補機類が年季を経て、モデルも無くなり劣化していた。船体構造は初期でもあり 石橋を叩くように計画しているので、腐れなどあっても許容値に収まっている。エンジンを乗せ換えるだけで・・新品同様に使用出来ると評価されていた。日本で育ったモス型球形タンクを捨て フランスの特許を買ってメンブレンタンクあるいはSPB型にシフトすれば それなりに生産できるとは思っている。価格競争の中で同型船を大量に作る中韓に比べれば・・日本の造船業は受注するためには 価格・体制などで 補助金を貰いながら チャレンジするしかないと思っている。なお韓国・中国共に 補助金があるからこそ現在の姿に成長したと思っている。

投稿者

おじさん

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