最近は建売などが不況に陥り出したようで・・家賃並と言う言葉を多用する不動産屋の姿が目に浮かぶ。ステップ償還での(見かけ上の)口説き言葉であるが・・・金融機関で仮審査を受けると 途端に納得する「おバカ消費者」が乱舞する。今では 物件価格の上昇で25年までに返せないので期間が35年となり、極端に言えば 最初の20年以上は元金が減らない「からくり付きローン」である。20年支払い続けたが・・健康・リストラ・ボーナス激減などで無理と分かった時には 元金をほとんど返してないので泣くことになる。スタートした時に「元利均等」とのことを確かめて置けば・・良かったのにと支払い不能時に泣いても事態は変わらない。

 家が手に入り これから払っていくぞ!となった時に、「子供にも子供部屋」「これで俺も人並み」などと舞い上がって細かなローン契約のチェックが甘くなる。主婦でも 臨時収入があり気持ち良くお買い物。お父さんも退職金○○○○万円と通帳に振り込まれたのが運の尽き 人は誰でも浮かれた時が その後の運命の多くが決まるので慎重になるべきなんだが・・そう言う姿勢・気分になるものは 少ししかいない。

 おじさんも自覚しているのだが、貧乏人が金を持つと碌なことはないとその逆だけのことである。ここは舞い上がる気持ちになった時は まず一呼吸以上して落ち着くしかない。それから住宅を購入する際は 家族とお金の出ていく時期を明確化してタイムスケジュール。子供・奥さんと話し合い調整するしかない。とは言っても おじさんの奥さんのように「いるものは いる」「お金はお父さん」そして「子供との時間は大事」との話を出してくる。奥さんのように自己都合を優先主張するだけのパートナーもありなので・・体験者としては 自分で心を決めるしかない場合も多いと思う。気合いだけでは 長く世の中を渡れない。

 なお 奥さんは今も変わらず 彼岸の中日にお墓に持って行く仏花購入では、奥さんが花などを選び、これは貰ってないからと レジ前で支払いはおじさんに回してくる・・仕方ないので ペイペイで支払った。なお おじさんは普段から年金から奥さんに生活費・水道光熱費などを渡している。奥さんは年金受給を遅らせ・・パート勤務している。どっちが可処分所得が大きいかは誰でも想像が付く。ローン支払いも契約書に奥さんの名前がなければ・・お気楽モードになる。些か ボヤキが入ってしまった・・元に戻して・・

 あれこれ言っても ローンはいかに頭金が多く・早く返すかが大事である。利息は祝祭日・昼夜を問わず常に加算されていく。従って支払い計画のまま返していては埒(らち)があかないことになる。貯金との金利差を考えても、いざと言うときの貯金額と生活費・教育費など出ていくお金の額は決まってくるので、バランスを取り 早期の返済に回す方がメリットは大きい。

 35年間 体を健康体に維持するのは難しい。そんな当たり前な考え方が抜け落ちて、35年間継続的にローンを払うと決めれば、いかに返済期間を短縮するかに尽きる。そんなことも分からない方々はローンを組んではいけない。普通のクレジットでもリボ払いしているような方では・・無理と思ってしまう。頭金も貯めずに家を持とうとしてはいけない。

 不動産屋は 売れればそこで終わり、買主はそれから長いローンが続く。基本自己資金は多く用意して、ローンの短期化を目指すのが良い。不動産の価格が右肩上がりに推移する時代は終わり、大半は右肩下がり・水平となっている。人口が減っていくのだから誰でも想定できると思う。現在でも都市近郊ニュータウンなどでは一様に高齢化が発生し、交通機関の利用が減りバス廃止などにより、買い物難民などの話題に事欠かない。若い時から時代の変遷を想定した物件選びが大事な理由でもある。そして 仕事を普通は退職しても長い老後期間が発生している。死ぬ間際でさえ生活環境などが激変しないとも限らないそんな時代が来ている。

 借家住まいでは年金だけでの生活は難しい。市営住宅など公的な借家で住み続けられたら良いが・・そんなのは1割程度である。年取れば多くの場合 賃貸は借りられなので、持ち家となるが 維持管理費に多く掛かるマンションなどでは難しい。その為 老後資金と年金の状態で考えるしかないのが、老後の「住まいの事情」と思う。都会では下手な年金額だと平均的家賃以下となる。

 子供の一人には 転勤族を卒業した後、家をキャッシュで建てたらよいと おじさんは話はしている。早く建てたおじさんの同級生には、会社系列の不動産会社を通じて貸し出したが・・ローンが終わり・・退職し帰った時に 家は傷み切っていたとの話もある。会社を退職してもそれからの時間は長いし、自身が死んだ後には 年金額が下がった奥さんひとりで10年以上は住む可能性が高い。家の寿命・維持から言って 会社を辞めてからの建築がベストと思っている。そうでなけりゃ 稼ぎに稼いで何年かおきに家を手に入れることだが・・ロスは大きく、普通は教育費負担など子供関連の負担が大きく無理である。

ああ 考えるのも面倒なことである

投稿者

おじさん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です