先日のニュースで高松市の春日川そして姫路でも ホテアオイが大繁殖とのことであった。
そのまま下流に流せないので回収処理するとのことで、重機で掬いトラックに積載していた。
おじさんの近所ではよく上流から流れて来て 汐留堤防の一角を開けている際 下流の入り江に流される。
そうすると海水に漬かることになるので、枯れて行き いつとはなく消えていく。
毎年秋の風物詩と見ていたが、「春日川」までくれば 非常事態です。
あれこれ
湖沼や流れの緩やかな川などの水面に浮かんで生育する水草。葉は水面から立ち上がる。葉そのものは丸っぽく、艶がある。
変わった特徴は、葉柄が丸く膨らんで浮き袋の役目をしていることで、浮き袋の半ばまでが水の中にある。
日本では、この浮き袋のような丸い形の葉柄を布袋(ほてい)の膨らんだ腹に見立てて「ホテイアオイ(布袋のような形をしているアオイ)」と呼ばれるようになった。
全体の形は生育状態によって相当に変わる。小さいうちは葉も短く、葉柄の浮き袋も球形っぽくなり、水面に接しているが、よく育つと浮き袋は楕円形になり、水面から10cmも立ち上がる。
さらに、多数が寄り集まったときは、葉柄は細長くなり、葉も楕円形になって立ち上がるようになる。
水が浅いところで根が泥に着いた場合には、泥の中に根を深く下ろし、泥の中の肥料分をどんどん吸収してさらに背が高くなる。
夏に花が咲く。花茎が葉の間から高く伸び、大きな花を数個~十数個つける。
花は青紫で、花びらは六枚、上に向いた花びらが幅広く、真ん中に黄色の斑紋があり、周りを紫の模様が囲んでいる。
庭池の装飾用水草としたり吸着剤・水質浄化としてホテイアオイの繁殖力を生かして、水中の窒素分などをこの植物に吸収させることを目指して、水質浄化のために利用しようとの試みもある。
外来
世界の熱帯・亜熱帯域に帰化し、日本では、本州中部以南のあちこちで野生化している。
寒さに弱く、冬はほとんど枯れて悪臭を放ち地域の迷惑となるが、一部の株がわずかに生き延びれば、翌年の春~秋場にかけて再び大繁殖する。
もともと繁殖力が強く、富栄養化した水域ではあっという間に水面を覆い尽くす。