知人と話している最中に、おじさんの住んでる町は 何もないとの話になった。買い物するのも食べに行くのもダメな町との話になる。高松市か一歩下がるが・・丸亀市が良いと話が進む。

この皆さんが持つ感覚 これがおじさんの不動産屋再営業を辞めさせる原因の一つでもある。

そのうち市内のイオンの話となる。それに引き換え・・綾川のイオンモールは売り上げ国内3位との話が飛び出す。話を聞いていて栄枯盛衰どこにでもある話であり、少し変えればあるいは時が過ぎればと思い出す。

常に資本主義では拡大再生産を起こしていくことが大事なのだが・・今の日本では少子高齢化が全体そして個人の意識にまで及び・・時代の流れのまま衰退するしかなくなって来た。ところが なんにでも特異点のようなものが存在するので、人を錯誤させることが出てくる。全体を見ないで、特記的な事に注目していると全体の像が見えなくなる。

多くの場合 釣り同様 潮の流れは深さにより異なり、表面の流れと底流が逆の場合もある。見極めないと 餌と仕掛けの組み合わせ等を間違い、思ったように釣れないことも多い。釣りで例えたが、人の世もグローバル・ローカル、貧富、知的格差などの中にも相違が存在する。特記ではなく特性全体を見ないと判断を誤る。

基本的に居住用不動産で言えば、どこでもどの時代でも言えることであるが、35歳前後の中流サラリーマンが多く住宅を取得・居住する地域が人気になる。そしてトレンド・発展の中心地のような顔をしだす。おじさんたちの年代では 東京で言えば、サンリオが立地するニュー多摩などが挙げられる。おじさんの少し上だと高島平などだったろうか。時代が過ぎ多くの方が年齢を重ね・・現在ではそれらの地域はシルバータウンになって、衰退して行く状況を見ることが出来る。

こんな時間軸による流れを見ているので、不動産の運用・購入には時間と処分時の市場性を備えないといけないことが分かってくる。投下する資本が大きいだけに、結果が分かるのは20年以上後となることが多い。

従って知人の言葉など おじさんは参考にはするが、自身がどうするかの判断には使わない。しかし不動産屋としては顧客の考え方と思い、無視しないどころか重視する。顧客がいないのでは商売にならない。不動産屋自身の思うことなど話しても、碌なことはないと思っている。客の心証などを害してもお金にならない。客にヨイショしながら 気持ちよく買って頂くのが不動産屋の仕事である。20年後に何か変わって不都合になっても責任はない。(もちろん 現在は隠居し参加していないため、不動産屋でもない。それ故 好きに言える。)

おじさんよく不動産投資などの記事を読むが、ほとんどの考えに時間軸が?と思う話が多い。不動産屋は5年先は・・で口を利けるが、購入する本人は30年先が問題となる。そんなこんなと「変化」を想像する力がないと選択を誤る。例えば駅からそれなりの距離がある場所で近くにバス停があり、住み始めた時には利便性に問題はなかったが、年とともにバス本数が減り路線廃止があるかも知れない。スーパー・銀行などが生活圏から撤退する事態も発生する可能性がある。人口減時代の今では否定できない。いつまでもあると思うな・・同様である。

トレンドはトレンド

現在 都心の中古物件などにリフォームなどの話が話題に上るが、物件躯体がそれなりに劣化そして建築時の耐震基準が古いので、補強も出来ず大規模には改造できない場合も考えられる。そんな事情から 表面上のリフォームとなる。資金を投下するオーナーも 顧客というか店子(たなこ)が25年切れ目なく続けば良いが・・実際は建物の外観塗装などは10年もすれば劣化して、鉄さび・大気の汚れなどがサッシなどの下にシミを付ける。人の流れも保証の限りではない。

普段から身の回りの建物などを、継続して見ていれば気付くことである。だが多くの人は見ていないことが多い。よくおじさんが言う「人は見たいものだけ見ている」と思う所以である。

株式が昨日は大きく下がっているのだが・・株価が下がっても 売りで利益を得た。あるいは押し目で買った。タイミングよく利益を確保したとそれぞれであると思う。同じ事象でも立場と行動そして時間軸で変わってしまう。皆一様ではないのが普通である。

普段よく目にしていれば「トレンドはトレンド」とお分かりいただけると思う。大局観とその場その場の個人の行動などにより、結果は変わるものである。 人は 流されることなく自らの信念とその作った環境・世界で、楽しく生きれば良いと思っている。TV番組「月曜から夜更かし」に取り上げられる深夜の酔っ払い、あるいは昼間の街頭で中高年のおじさん達の言動を見てると納得してくる。「かくも世の中 けっこう捨てても大丈夫」とガッテンしてしまうおじさんです。

投稿者

おじさん

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