お昼のニュースで徳島県藍住町で清酒製造に使う「山田錦」の田植え風景が放送されていた。

藍住町の小学生が酒米の苗を植える【徳島】(JRT四国放送) – Yahoo!ニュース

そのニュースでの風景は 異常な田植えであった。やり方が子供を含くみ大人までしていることが、でたらめであった。大人もおじさんたちの世代が見えなかったので・・まあ そんなものかと諦めた。

鉄腕ダッシュなどで 苗の手植えを見るが、おじさんより年長の方が多い。その為 農家育ち・・誰もが子供の頃から苗取り・手植えを手伝わされてきたので体に染みついている。おじさんも同様に育ち・・中学校時代まで手伝いをさせられた。中学進学前後に 田植え機・刈り取り用バインダー・コンバインなど農機具が現れたので、畦際(あぜきわ)で手伝う程度となった。手植えするのはコーナー部分で田植え機で植えられなかったところ、あるいは田植え機が植えてない場所であった。田植え機も2条を植える程度であった。数年後には4条・6条植えの乗用タイプに変わっていく。

苗をつまむ量は 藁(わら)を取るなら苗5本 米を取るなら苗3本までと教えられてきた。多く植えると後から直さないといけないので・・まあ子供の頃から体に染みついている。苗が成長し「分けつ」と言う株の拡大に最適な条件を作るための苗をつまむ量である。

また植え方も左手に苗束を持ち、右手の指先(親指・人指指・中指)を使い、苗を突き刺す。今回ニュースで見た光景はつかむ量は10本を超え、植えるのも両手を突っ込んでいくと言う光景であった。大人も同様であり、伝えるべき内容を理解していないと思われ大人から怪しい。

なおこの苗束を苗代(なわしろ)にて1本1本分けて優しく取らないと、後の田植え作業に響いた思い出などもある。現在の稲作では田植え機用のパレットで苗を作るため、苗代自体が使われない。使うのは鉄腕ダッシュなどだけである。

今回のニュース映像 大人の出鱈目さを感じてしまった。伝えるべきことを正確に調べ、確認した上で伝えるのが、大人の正しい伝え方である。単純に形を伝えるだけでは、伝えられた子供もなぜそんな作業をするのか理解できない。楽しいイベントで終始するのも良いが・・植物が可哀そうである。

芸事でも同じであるが、最初に教えるべきは形でけではなく、その精神あるいはコアであると思っている。後は伝えられた側が体験し考えることで変わっていける。

仕事でも同じであるが、「再現性」を出せるか否かで力が変わってくる。「良かった結果」をいかに再現できるかが大事なことである。従って伝える側は必ず良かった結果を生めるよう最初に教えないといけない。自分が体験したか否かは別である。学んだ方も 結果について考えを突き詰めていくようなことも大事である。

人に教える

人に教えことは、自身が正確に理解して、自在に使うだけの修練を貸さななければ難しい。また教えられる間も、十分な体験あるいは学習をしていかないと難しい。教える側に癖があれば癖を引き継ぐなどの恐れもある。王道を歩くがごとく正面から取り組んで置くことです。

人から学んだことは、同じことが出来るかが大事です。繰り返すうちに自分のアレンジを加えても良いと思いますが、変えたことが結果あるいは作業に反映できているなど確認を怠ってはいけません。

それから おじさん先日CADを操作しようとしましたら・・細かいところなどは忘れて困りました。常に継続してスキルが落ちないようにすることも、大事かと痛感しております。おじさんレベルの頭・・まあ忘れるから新しいことも入れることが出来るようで・・日々研鑽を忘れぬよう生きたいと思います。

こうして書きながら 逃げ道確保で・・心の中は大阪のおっちゃん風に「知らんけど!」で本日は終了させていただきます。

投稿者

おじさん

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