歳はとっても「人間関係の難しさ」は変わらない。親戚・家族・仕事・地域・ボランティアなど、お付き合いはこれと言っては減らない。だが歳とっての良い点は「引退・退職」そして「責任の重さが軽くあるいは無くなる」ことにあると思う。

人間関係で気を使う度合が全く違ってくる。自営業であれば 仕事が無くなれば、家族一同経済的にお手上げ状態になる。従って仕事関係での人間関係については、時間もエネルギーも不自然なほど使ってきた。

現在しているアルバイトも年金不足を補え、社会的にも参加している意識があり、アルバイトは良いと思う。考えなくても、決められたことをこなして、努力していれば良いので非常にお気楽でもある。設計の仕事をしていたころは、子育てというか?子供が大学生であったので、仕事が来ないことへの恐怖は半端なかった。営業と実務があり 自営業者に毛が生えた程度の一次下請け会社であったが・・いつも金の動きを意識していた。

あの頃に比べれば、現在 関係してるのは奥さんとばあ様。外注・パートさんもいないし、税理士など「ひっつき虫」もいない。会社全体の収支・営業なども考えなくてよい。まさに今はストレスの多くが解消され、天国としか思えない。そんな時 定年退職後定期的なお金を稼ぐには・・会社設立とのネット記事を散見し・・金を稼ぐシステム・取引先があってこそなのに何を書いてるのと思う。そんなことを書く輩は・・継続的に会社を経営したことがない人間と思えてくる。会社設立などは金を稼ぐシステム確立後である。

そんな訳で 引退あるいは退職後は「人間関係を捨てる」ことも仕事・職業上は容易である。人間関係もモノを処分するのと同じように、人間関係もスッキリ処分していったほうが楽である。しかし遣った場合は、発生する喪失感・孤独感のようなものとはうまく付き合わないといけない。

孤独

60歳を過ぎると、死別や退職などで、望んでいなくても少しずつ人間関係が切れていく。人が死んで減っていく。必然的に孤独ということが、付いて来ることになる。如何にこの孤独感を感じないメンタルが要求されてくる。1人で過ごせるあるいは判断できるような人間になることが、ますます必要になってくる。

退職すると仕事上の付き合いだった人と、ほとんど関係が切れます。選ぶ・選ばないに関わりなく、自分の選択に関わりなく、だんだん孤独になっていく。精神的なショックも少なくありません。

おじさんはサラリーマンを40歳前に止めたので、会社退職が縁の切れ目なことを引退前に味わった。今も当時の勤務先の同期入社とはそれなりに付き合っているが、彼らが嘱託になるまで 年賀状以外一切特段の連絡をしなかった。

営業など人間関係が大きなウエイトを占めている仕事の方には、「名刺が1万枚集まりました」ようなことを、大きな喜びにしている人もいました。人間関係、人脈が自分の大きな財産というわけです。けれども 会社を辞めて仕事を変えた場合は、名刺のほとんどは役に立ちません。退職したおじさんの経験から伝えておきます。

「退職した後も続ける人間関係」と「退職したら終わってしまう人間関係」とを区別して、退職以前から整理していくのも重要なことです。また 地元で昔から惰性で続けている人間関係も整理しておくことは、下手に頼られるのを防止するためにも必要です。

退職後 奥さんにべったりとなる方もいた。以前ショッピングモール出会い、缶コーヒー購入する際 先輩が奥さんからお金を貰う姿を見た。先輩 大丈夫か?と心配したことがある。ポケットに100円もないの?

なお おじさんは一人でいることも平気なタイプですので、ご心配なく。

一本独鈷:大日如来が持つ法具

面倒な付き合いを避けるには、1人で過ごせる人間になることが、ますます必要になってくる。「孤独力」というようなことが重要になります。そんな力を養うヒントは、子供がやってる一人遊びの体験を延長したところにあるような気がします。しかし おじさん自身が 群れなくて平気な大人になった理由は良くわからない。爺さんが土方の親方、父が自営業(不動産業者)など 「一本独鈷(いっぽんどっこ)」を表に出して生きていたのを見ていたことも・・理由かもしれないと思っています。

投稿者

おじさん

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