先日も経済評論家の森永さんが指摘していたが「中国に買い負けしている」とのこと、しばらくすれば 負けもなくなるとおじさんは思っています。

中国では習近平続投で話が進んでいるようだが・・昨年来よく見た ジャック・マーとアリババの抑圧がある。アリババはじめ習主席の息のかからない企業は押し潰されていく。日本でもそうであるが、左派の権力闘争は並みの喧嘩ではない。相手を潰すまでやってしまう。中国共産党の内部での闘争も文革など過去の権力闘争を見ていれば理解できる。

現在の中国における中国メガIT企業は(アリババ、テンセント、バイドゥ)とされるが、いずれも決算の公表を見れば、低調である。彼らが痛もうが、習近平にとっては痛くも痒くもない。習近平自らの利権団体・構成員が利益を得れることが大事であり、経済成長などは 二の次と言っても良い。

そんな国でも成り上がろうと、無理な競争を勝ち抜いて成長するのだからその競争・努力たるや日本の比ではない。しかも 政治が関与できるので、時の政権の思うままいつでも会社をベースごと接取出来る。成長しきったところで刈り取れば良いと思っている。

中国では共産党内の選挙はあるが、その選挙に共産党員以外の人民には投票権はない。全ての人民による民主主義ではない。

こんな国に出かけて 日本の若いのが一旗揚げたいと目指すと聞けば、「そりゃあ なかなか」と思うが、ある一面では理解は出来る。日本では規制・しがらみが多すぎて身動き取れないと判断したからであろう。しかし成功すれば別の問題が発生する。国外への自由な資金の持ち出しが出来ない。「行きはよいよい 帰りは恐い」と覚悟を決めておかないといけない。

来年 早々がリセッションの世界となるかも知れません。ドルの独歩高を見ていると、中国どころではないかの知れません。

今年

中国に間もなく通貨切り下げ圧力が急激に掛かると予想されている。アメリカの対抗措置にて「円安に見舞われている日本」同様である。先月から米国債を売買するなど工夫していたが・・7元から7.2元になったようである。

監視社会でここ迄やっただけでも立派! 捕まれば死刑でしょうか?

江南での少雨・干ばつ、上海をはじめとするのコロナと操業停止を考えれば早く訪れそうである。その上GDPの中心だった不動産が崩れようとしており、そのローン設定の仕方が建物引渡し前から設定できるようで・・契約直後から消費者はローンを払い、完成見込みのないものにローンを支払う。目途が立たないので消費者が銀行に支払い拒否の申し入れなど債権同士の空中戦のように暴れている。経済をけん引してきた不動産が崩れれば、約三分の一以上が消える。

更に 次代を引っ張る電子産業・半導体は 資材・部品不足。現在でも携帯電話のシャオミーなども採算悪化し、アフターサービスなしなどが知れ渡り、一気に株が下がっている。

近年中国の鉄道整備で伸びた距離は、不動産需要低迷の流れでも 生産を止めれなかった鉄・セメントを突っ込んだ為の拡大である。その伸びた距離は日本の新幹線とほぼ同じである。日本が田中角栄の列島改造論さながらに、鉄道・交通インフラ等を整備した結果が、多大な負債を持った国鉄などの分割民営化であった。

中国も鉄道・交通インフラ等は 日本と同じ道を辿ると想像している。でも 金額・量共に多過ぎ、どうなるかの予想さえも難しい。13億人の内 3億人が月収1万円台。そんな方々と上海などの日本以上の所得層が共存出来る社会なので当然である。

食肉に対する需要変化もある。米国国内でも牛肉価格が上昇。中国はブラジル、アルゼンチンなど主に南米から輸入していたが、経済発展と富裕層の増加により牛肉ブームが起こり、日本の仕入れルートにも手を出してきた。日本の輸入量はたいして変わらない中で、中国の米国からの輸入量は急増している。かくして 日本は数量が小さく買い負けの原因となる。

そろそろ 中国の全体スピードが落ちて来るので、来年になれば買い負けしなくてよくなると思っている。しかし予想ですので 「当たるも八卦 当たらぬも八卦」としておきます。

お前が言うな

毎日新聞の取材に対して ユニクロの柳井氏の談話「政府は円安を受け、給付金や補助金支給などの物価高対策を打ち出しているが・・・中略・・(経済の状況を)構造的に転換しないとダメで、小手先のお金を配ることだけでいいんですかね」と指摘。「社会全体が悪い方向にいって、取り返しがつかないことが起きるのではないか」との懸念を述べた。

そんなこと言うなら 日本の企業が内部留保を持てる環境を作った税制を替えてもいいよなと思ってしまった。御託並べるなら横並びで、自社の社員・バイトの給料を上げなかったことはどうなの?と思う。

日本では デフレ経済を脱却民間企業も投資を控え、コストを抑えて売価を下げることでしか消費者をひきつけることしかできなくなった。(ユニクロの基本戦略も同じ)気がつけば、日本は海外(中国)に多くのモノを依存することになってしまった。日本が「失われた30年」を過ごす一方、中国は巨額の投資を背景に急成長を遂げた。資本&資本財を国外に持ち出しを禁じた形とした結果でもある。

しかし染色など化学薬品類を野放図に使えた中国の環境問題(公害)などが出て来る。人件費も上がり、ユニクロはどの方向に進むのだろうか?と思う。

最後に・・・外貨準備は決済に備えるものだが、その日本の規模は日本 輸入総額7,586億ドル 外貨準備高13,000億ドル程度である。この数字を見れば約2年間インカムがなくとも支払いを続けることが出来る。普通の国として韓国の数字を出せば 輸入総額6,150億ドル 外貨準備高 4,300億ドル つまり韓国は1年分支払うこともできない自転車操業とも言える。ここまで行くと厳しすぎる。

この中間ぐらいが外貨準備に適当なようにも思う。日本だけがおかしいことに多くの人が気づくべき時期になったと思う。

日本は おじさんと同じで、ぜい肉が付き過ぎたみたいです。

この記事を上げた後 こんなニュースを読みました。柳井氏はどうするのかな?

ファーストリテイリング決算 最終利益が過去最高 円安で膨らむ

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221013/k10013857931000.html

投稿者

おじさん

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