先日からの大阪でのメンタルクリニックの放火、埼玉の猟銃射殺事件 おじさんと同じような年齢の方が起こした事件なので気に掛かる。両者のケースの発生原因は生活とお金にまつわることのようである。大阪の方は 不動産は持つが、売ることも叶わず生活保護を受けられなかったらしい。また埼玉の事件でも親の年金頼りの生活だったらしい。

逆に言えば ひとりぼっちでお金で困るなら軽微な犯罪 食い逃げ、万引きで刑務所に収監されれば、それなりに食事・家賃・衣料・医療にありつけたかと思う。おバカに思い詰め 他人を不幸にした事件と思う。しかし親族も頼れず一人ならば、せめて不幸に他人を巻き込まずとの選択も考えられる。埼玉の事件では死にきれなかったとのコメントを聞くと、その我儘さに どうしたものかと思わずにいられない。

おじさんの年齢が来ると 子供・孫のことを考え「名を惜しむ」と言う事に留意するようになる。

極限まで追い詰められた人間の所業ゆえ仕方ないとも思うものの、行動が理解出来ない。先が見えなくなり、母親の葬儀を済ませ、生活保護などを一時利用して再スタートまで考えられなかったのであれば、これまで生きて来た時間での経験などが無駄だったのか、無かったのかも知れない。

おじさん 不幸を背負いこむなら一人で背負い込むと思いながら生きて来たので、たいへん違和感がある。家族があるので不幸になるのは俺一人で良いとの覚悟で、生きて来た。

しかし事件に意図せず 関わりを持たされたのも人の子である。自らのした殺人と殺された方とその家族の不幸を作ったことの反省と如何に償うべきかを考えないといけない。

不動産

今や処分できない土地が日本中に溢れる。その癖 税収の根幹を占める固定資産として税を徴収する市町村は容赦ない。また 下手に譲渡すれば更に税務署が出てくる。

日本の多くの市町村では固定資産評価はブロックを決め、そこで道路に面した代表地で価格を決める。その価格をブロック全体に拡張するので、接道も満たさない土地でも接道した土地と同じ評価をされる。従って到底価格付けも難しく、売れないような土地でも 右に習えとばかり 課税徴収する。

不動産を持つので生活保護も受けられない。不動産も売ることが出来ない事態が発生する。持ち主が土地を贈与し身軽になろうとすれば、贈与税のみなし課税の適用を税務署から受ける。

そんな土地は市町村に寄付しようとしても拒否され課税を受け続ける。差し押さえも 道路と接道状態が不良な土地などは差し押さえてくれない。生前お金を借り入れ 死後に住宅を渡すリバースモーゲージ制度の使える住宅としても不適である。

大阪で放火事件を起こされた方は この落とし穴にハマったと考えている。下手に土地の価格があっても、1万円で販売すれば良かったのにと思う。しかし税務署が追いかけるので 当事者には覚悟を要求される。

素人には難しい舵取りとなり、追い詰められたと判断している。でも人を巻き込んではいけない。不幸の連鎖を作るだけである。また市町村の担当者の業務への考え方の再考を求めたいと思っている。

子供に伝えるが 不動産の運用・賃貸で利益を出すことは難しい。「株」同様の短期キャピタルゲインが見込めるものでなければ、一切手出し無用である。例えキャピタルゲインが見込まれても美味しい期間は短い。それ故 素人が手を出すものではない。所有する不動産は最小限に留めることが、お気楽な人生のもとである。

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おじさん

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