少し前 ケーキ屋さんで生ロールを買って帰った。夕食が終わり、奥さんが切って配った。

おじさんは食器を汚して手間をかけない様にと、ご飯茶碗を出して受け取った。

考えれば、食洗機に入れるだけなので配慮不要なんだと気づいた。まあ イイかと思い ここまでくれば 箸で食べる。

カステラ部分が 少しパサついていた。「売れてないのかな?」とつぶやく・・・奥さんとばあ様から 当然というお言葉・・・

そして「水あめ」いれてないのか? 知り合いの菓子屋のロールカステラが頭に浮かんだ。

卵ボーロ

卵ボーロ 子供の頃から作るのを見ていた。卵,砂糖,牛乳,コンスターチでネタを作り、鉄板の上に丸めて置いて オーブンに入れて焼く。

おじさん家はもっぱら規格内と小さなクズが入った規格外の商品を各1袋買っていた。

ボーロ屋で見ていると 試食を沢山くれるので、ばあ様からお金を預かり 喜んで買いに行った。

店の屋号は「や○○のボーロ」と言っていたが 今は無い。

饅頭屋

皮に餡を置き 餡ベラで押さえ回しながら皮を伸ばし お尻まで皮で包む。経木(きょうぎ)を丸く切ったのを付けて蒸しせいろに乗せていく。

石油バーナーの蒸し器の上にセットして開始。出来上がれば 粉吹き 焼き印など様々な仕上げをしていく。

やさしいおじさんで 10円持って買いに行くと、餡ベラを持たせてくれ、指導を受けながら 実際に作らせてくれた。

もちろん 一個10円で買い取りは決定している。別のお菓子を予定してたことが多かったが・・・作る魅力にハメられてしまった。

閉店して10年以上 店の屋号が思い出せないので、店の前まで行ったが 看板等はなくなっていた。ガラス窓の文字も消えていた。

ケーキ屋

おじさんの父が 脱サラで一時パン屋をしていたので パンを作る作業,カズタードクリームとチョコレートクリーム,白あん,小豆あんなどは子供の頃 一から作るのを見て育った。

その為 職業としては「製菓」に進むものありかと思っていた。

父も病気で廃業し 職種を不動産屋に変えたので、結局その道には進まなかった。だが 職人の感覚的なものは 見て概略分かっていたと思う。

高校の同級生に 菓子屋の息子がいた。彼は次男であったので、家を継がずサラリーマンとなった。

彼の家に自主勉強で行くと ケーキのスポンジなどを 良く仕込んでいた。勿論 ご厚意で 難あり品はおじさん達の胃袋に収まった。

仕込み風景を見せてくれ 食べるのだから・・・ケーキ作りが 出来ない訳がない。

技術は 見て覚えるものと心に決めていれば ごく普通に覚えられると思う。

奥さんのケーキ作り

奥さんが結婚後 初めてクリスマスケーキを焼くというので見ていた。

焼いたことはないが大丈夫と聞いたが・・・やはり・・・膨れなかった。

仕方がないので おじさんが焼いてみた。結果は見えています 型から溢れるほど膨らみOKでした。

そのスポンジを食べた父が 「味が落ち着いていない。時間置かないと・・・」職人的コメント。

奥さん 父がパンを作っていたことを知らなかったので・・・また アレと言う顔してました。

奥さんが悔しそうなので「メレンゲと混ぜるときの小麦粉 完全に混ぜなくても平気なこと」を伝えました。

その後はさっくりと混ぜるようになって得意となった様です。子供は 奥さんの成功作しか見ていない。

おじさん「適当に うまく手を抜く」ことが大事と 職人仕事を見て来た経験上で知りました。

一生懸命をすべてに通そうとするタイプ もう少し手を抜けば楽なのにと 奥さんを見ながら思います。

逆に手の抜き方を間違えて失敗もありますので どちらともいえないこともわかります。

「漫画家が犬などの毛の流れを少ない本数で表現する」さり気なく線を引く そんな感覚と思います。

まあ これ以上 云ってると何が飛んでくるかも知れませんので・・・なお おじさんは抜きすぎかも知れません。

「門前の小僧 習わぬ経を読む」いえいえ「適当な 一生懸命」こちらですかね!

投稿者

おじさん

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