おじさんが小学生のころ家にマツダミゼットがあった。

それなりの中古であり 上下スライド式窓の透明樹脂は塩ビだったと思うが、紫外線にやられ白く 透明ではなかった。

前にナンバープレートはなく 現行の1/3程の大きさのナンバープレートが後ろにチョコンと付いていた。

正式にはマツダ車はミゼットと言わない。K360というらしいが 当時は皆がミゼットと言っていた。

マツダミゼットのカタログ

レイアウト

クラッチペダルとブレーキは吊るしではなかった。アクセルも下止めであった。

何故こんなことを覚えているというと、たまには自宅敷地内で乗っていた。

キーは自動車屋さんに落ちてたのを差し込み 回すと、エンジンがスタート走行できるような車であった。

無粋なハンドルロック,イモビなどの防犯も一切なしである。

ミッションは床からレバーが伸びた形で前進3速後進1速だったと記憶している。ハンドルは丸型である。

ハンドルを一杯切った時はチョット傾いたように感じで、感覚的におかしかった。

荷台上で運転席直後に一段高くなった形状でふたが付いていた。

両側に取っ手があり 止めねじが欠品していて、上に持ち上げれば 板はすぐ外れた。

中を見るとV型2気筒エンジンシリンダーが見えた。今思えばミッドシップエンジンである。

マツダの恐るべき先進性!

カタログ写真を見ると よくお分かりいただけると思う。

余計なことだが 車の他に 写る犬「スピッツ」が時代を見せる。

当時の流行犬種で 本物か雑種なのか判らないが 近所に数匹が飼われていた。

よく吠えるので番犬に向いていたのかもしれない。

マツダミゼットのカタログ 珍しいアングル 

手伝い

ミゼットは農業用で、田んぼに脱穀機とその駆動用エンジン,ベルトなどを分けて、田んぼに運んでいた。

ミゼットは荷台が高く、荷台幅も狭いので 脱穀機の積載では大変であった。

当時 隣の田んぼの親父の車はスバルサンバーであった。

このサンバー リアエンジンリアドライブのため 運転席直後の荷台の一部が低くなっていた。

横のアオリ(扉)を下げればこの部分に直接アクセス出来た。

隣の田んぼの親父は 脱穀機の上げ下ろしも簡単に、後部の高くなったところに駆動用エンジンを載せ 荷物を一度に運んでいた。

おじさん 父の性格から隣を見た時から「来るー」との予感はしていた。

翌年 秋には我家でもスバルサンバーが活躍するようになる。

スバルサンバーの一番の思い出は この車フロントに開口があり、開口すれば 夏は風が通り涼しかった。

無免許運転

先にミゼットを自宅敷地で運転していたのは書いたが、違法な路上無免許運転をしたこともある。

その際 駐在さん(お巡りさん)に見つかりお目玉を食らった。

でも親に連絡せず 「気をつけて」と無罪放免、無免許運転で自宅に帰った。

実はこの駐在さんとは面識があった。交通安全などの催し物で 駐在さんが 半紙を短冊状に切りどんぶりに入れる。

上から水を入れてかき回すと「うどん」になってしまうというマジックを毎年披露していた。

おじさん性格上 何日か駐在所に通って種を聞き出しました。今だから時効もあり話せます。

なお マジックの種とミゼット以降の「いたずら」の話は 黙秘します。

本当に平和な時代の話・・・今なら無理ですよね。

投稿者

おじさん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です