家の寿命と価値これが比例しないのが現在の建築である。

家の本体(建築の方はこれを躯体(くたい))と呼ぶが、これは大体同じでも内装材により 極端に価格が異なる。床が無垢材か新建材か 壁紙は イギリス,イタリアのこだわりか 国産のそれなりか・・・・窓が2重サッシか通常サッシか・・・おじさん思うのだが、躯体本体が同じであれば寿命もほぼ同じではないかと思う。それなりの寿命しかないものに 大きくこだわるのも如何なものと思う。大人なので「趣味」と聞けば何も言わない。文句はない。

こだわり

自宅のことを書くが 我が家の母屋の外壁は モルタルと焼杉板で作っている。父のこだわりの仕様である。現在の焼杉板は 薄く昔程深くは焼いていない。つまり表面焼いて 焦げた色を付けただけである。10年もすると・・色落ち・・仕方なく保護のため塗装と成る。もしも別注文で厚い板を作らせ、深く焼いて本物の焼杉板を作らせようとすれば とんでもない金額となる。そうすれば途中の塗装もいらなかったとは思うが こだわりは素材が高価過ぎて、建築費用が恐ろしい。

ご存じの方がいるかもしれないが「漆と墨汁」で城の板壁のように塗るとすれば、5年以内にケレンして(傷んだ所剥がして)再塗装これも維持に相当の金額がかかる。

という訳で現在の我が家の外壁は モルタルと塗装杉板で出来ているのが正確な言い方である。

おじさんの父は 黒漆喰としたかったようだが モルタル黒塗りとなっている。これは職人手配と金額を考えた バランスの結果と思っている。

バランス

昔 地方の名士が建てた建築物は 躯体と内装材のバランスは素晴らしい。柱の太さ,根太のサイズつまり躯体本体がワンサイズ,ツーサイズアップ格上げされている。それゆえ内装材の良さが継続している。躯体からすべてが上を行くから良いのである。生活様式が変わる中 100年以上持つような住宅建築は良いと思う反面・・・維持管理を考えれば、今さら100年も持たなくてよいと思う。

まとめ

おじさん現在の建築の多くは極論すれば 見えるところだけ豪華な「イミテーション ゴールド」と思う。それ故それなりの補修までで良いと思う。家は安価に維持出来ればよいと思っている。正直 昔ながらの職人がいなくなる中 100年持つ住宅を考えても 補修もそれなりにしかできない、材料も手に入らない、職人もいない。それなら 今様 それなりの家で十分と思う。

家の価値は建築主が納得すれば それでよいと思っている。究極 自己満足結構&自己満足最高と思っている。まあこれがあるから 他人の建てた中古住宅の値段が相対的に安くなる。

おじさん建てた経験からいうと 住んで1年もしないうちに直したくなる。どころか 次建てようかかと思う。100%満足できないなら 次に行くのが人間の特性「サガ」かと思います。

でも 先立つお金が・・・・つらいよね。今日も適当に?

投稿者

おじさん

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