ネズミモチの和名は、果実がネズミのふんに似て、葉がモチノキのようであることに由来するという。不動産屋も辞めたので最近は廃屋を訪ねることも無くなり、古いタンスの引き出しを開けるなども無くなったので、ネズミのふんも見ない。
花だけ見ればいいのだが、結実した後のことでとやかく言うのも変なこととは思う。
日々散歩しながら 他家の生け垣を見ていると 覗かれない様に葉が小さく密集して、白い花の咲く木が多い。当たり障りのない木とも思える。
あれこれ
ネズミモチ(鼠糯、鼠黐、Ligustrum japonicum)はモクセイ科イボタノキ属の樹木。紫黒色に熟した果実がネズミの糞を連想させ、全体がモチノキに似ている。暖地に自生するとともに、公園などに植えられている。
日本では本州中部以南・四国・九州・琉球列島に広く見られ、国外では台湾と中国から知られる。低地や低山の林内や林縁に生え、人家にも植栽される。照葉樹林における代表的な陽樹であり、森林内の開けたところや山火事のあとなどに多数見られる。
葉は対生し、葉身は長さ4 – 8センチメートル (cm) の楕円形で、葉縁に鋸歯はなく、厚手で表面にはつやがある。葉柄は長さ5 – 12ミリメートル (mm) 、紫色を帯びることが多い。
花期は初夏(5 – 6月ころ)。新しい枝先に白い小花を円錐状に咲かせて目立つ。枝先につく花序は円錐形で特有の異臭があり、長さ5 – 12 cm、多数の花をつける。花は筒状で、径5 – 6 mm、花冠は白く、中程まで四つに割れ、それぞれが反り返る。花序が多数出るため、木全体に真っ白の花の塊が散らばったようになり、遠目にもよく目立つ。