天邪鬼は「あまのじゃく」と読み、わざと人に逆らうような言動をする人のことを指す言葉である。 天邪鬼な人は、周りの意見と反対の意見を言ったり、本心とは正反対の行動をしたりしがちです。ひねくれものとのイメージでしょうか?でも これが現代では大事な性格と思います。
常識は正しいのか?と最近よく考えるようになった。多分に暇なので 考えをこねくり回すことが出来るようになったためと思う。昨日も「年金の繰り下げ」について少し書いてしまった。年金は早死にする方が長生きする方に比べて多いから、成立するシステムとして作られた。従って年金支給前に受給者が早死すれば・・本来の基本システムに戻るのである。おじさんは 繰り下げも同じ効果を狙った 人為的代物であると思っている。
年金制度と社会の推移を考えると・・・日本では 戦争もなく 医療の充実・栄養状況の改善などで高齢化が急速に進み、本来は亡くなったであろう方々が長生き出来るようになった。従って 年金制度初期に計画した資金計画が狂ったというのが年金制度の見直しに繋がっていると思っている。戦後日本の急激な成長と所得の分配により、個別の豊さを作り これが想定外の長寿社会を生んだ。
団塊の世代が年金受給開始を迎える前に 支給年金制度を政府が弄った。受給開始を60歳から65歳にずらし、年金額計算の式を変更した。ここには総支給年金の額を抑える目的が露骨に見えている。
おじさんの年代はその被害をもろに受ける世代である。例えば65歳前の特別支給の年金 団塊の世代が通り過ぎる期間の年金カットの額が月28万円の所得・・普通にサラリーマンとして働いて、年金足せばすぐアウトになる。こんな姑息なことで年金をカットするとは・・対象がおじさんよりも6歳下つまり現在62歳以上の男性までが適用されるが、昨年からカットが50万円になった。適用対象の期間とカット金額の変更など 考えれば「せこい」と言うしかない。
繰り下げ受給は 昨日書いた通りだが、基本は65歳と言う年齢を70歳と急に変更出来ないので、自主的に変更頂けることを狙っている。従って長生きすれば得 早死にすればまる損の状態となる。しかし 繰り下げを選択したのは・・年金受給者本人の自己責任となる。人は一般に欲張りが多いのと、自分は人と違うと思い易いので話にホイホイ乗ってしまう。
株式などの投資の世界でも同じである。当たり前い思える事が怪しいことが多い。例えば ドルコスト平均法も日本の株式市場の右肩上がりは2010年代から続いているので、現在は正しいと思っている。しかしバブル崩壊から以降2010年代初期までは右下がりの状況である。全体が下がる中で損をする方向が決まっているのに、定期的に購入していけば 現状資産は常に損な状況に追い込まれる。長期で見るか短期で見るかで全体が変わって見えてくる。
営業目的で 感覚的に理屈が通りそうな短い上昇局面を例示説明し、客を貧乏にした可能性も高い。それでもフムフムと納得したのは客である。おじさんが株式については 過去に考えなかった。理由は子供の進学に お金を確実にため込む必要があったからである。金融商品は時代の流れと自分自身の方針で選べばよいと思っているが・・大局を考えないと考えを誤りコケる。
店長
バイト先の店長が仕事を面白くないと駄々をごねていた。近頃 子供が大学受験なので、精神的に参っての戯言と思っているので聞き流している。
「高校卒業からこの年までしっかり働いて、家を建ててローンを払ってきた。老後に備えて年金保険も掛けて来た。十分な老後の準備をしている・・」と話して来た。
おじさん「じゃあ 老後の保険70歳まで受け取ってもその後は」と聞いた。「保険金には税金が掛かるけれど・・どれくらい税金が来て 対策は?」と聞いた。「先は長いのだから 一時のことで仕事辞めたら アホを見るで!」と会話を切った。正直 大人なんだからもっと考えろと強く言いたかったが・・当然そこまでは言わなかった。人の親として 疲れているからなんだろうと思っている。
最後にはっきりと
年金保険・・受け取り時の税金までをシュミレーションしたら・・誰が入るか!
こんな投信のまがい物に入って満足してるのでは、税金などに対するセンスがない。おじさんの如く子供の学費に突っ込まさせられたら・・・老後はおじさん以下となるのが見えてくる。