中国が近頃の時事話題を独占した感がある。おじさんは物見遊山な性格なのでジャニーズ事務所の話題チェック中心であるが、中国も怠らない・・世界での関心と言えばこれになるかと思う。

初っ端から言って「中国は何考えてるの?おっぺけぺーなの」としか思えなかった。南シナ海の国々は怒り心頭だろうし、国境紛争したインドなら当然である。日本にも尖閣諸島に名称変更で挑んできたが、名称だけの為 他国ほどは怒らなくても済みそうであるが、日本は直ぐ非難を口に出した。中国は あまりいい性格でもないので言うことを言ってないと「軒を貸して母屋を取られる」ことになれば大事である。

しばらく記事を読んでいると 根拠が明代の永楽帝の鄭和(ていわ)の南海派遣(1405~1430)とその後の朝貢貿易にあると分かり爆笑してしまった。原則 明は 日本人の祖先である倭寇を恐れ「海禁」として民間の交易などは行われていない。特例が朝貢貿易であり、日本では室町時代の勘合貿易となる。足利将軍義満などが日本国王と詐称して 上手くやっていたと知っているので・・朝貢は支配していた証拠か否かとするのは 基本的に間違いと分かる。そんなことは日本人なら半分ぐらいは怪しいことと理解する。

明・清での海禁と朝貢を取り上げるとは・・あまりに自己都合過ぎ。世界史でのスペイン・ポルトガル・イギリスの進出と植民地支配行動を考えると基準が異なる。歴史上はあまり意味のない主張であるとおじさんは思っているが・・中国はちがうの?本気?

海洋法条約など国際法に裏付け出来ないことでも 勝手気ままに振舞うとは・・無理が過ぎる。確認ついでに書いておくが、東南アジアの国々は植民地となり独立するのは世界大戦後である。それらの国が 明に朝貢していた承前国とすべての国に言えるのかは疑問である。中国とは近代国家とは認めがたい国であり、辻褄合わせする我儘な国である。

そういえば7月に 沖縄県玉城デニー知事は かつての琉球の朝貢貿易の拠点・福建省「琉球館」を訪問したそうで・・・TVニュースを見ながら 中国側の下心あり過ぎと、それに乗る沖縄県知事に呆れてしまった。こんなところにも中国の何とか実績作りというのが見えるが・・サンフランシスコ講和条約・沖縄施政権返還などが最新の領有関係書類なので、あまり意味もない。県知事が行くのは勝手だが、国の外交は外務省以外が担うことは出来ない。

ロシア

ロシアと中国国境はモンゴルを源とするアムール川により分けられる。中流部で黒竜江と呼ばれる。中国黒竜江省とロシア極東地方との間の境界となっている。

歴史的には清ロ・中ソ・中ロと歴史的に何度も国境紛争が行われている。この辺りを見ていると日本が北方領土を返せと言っても、力による現状変更しか彼らは認めるタイプではない。

2004年 中露国境協定が結ばれ、係争地を二等分するように分割線を引き、タラバーロフ島の全域と大ウスリー島の西半分は中国に、大ウスリー島の東部はロシア側となった。

同領土交渉で対象となった3つの島は何れもロシア側が実効支配をしていたことから、ロシア側が大きく譲歩した面が目立ち、交渉経緯が断片的にしか伝えられていない事実がそのことを如実に物語っている。

ところがどっこい 今回の地図で大ウスリー島を再び全体が中国領と表示した。

係争地域も「中国領土」と記された「公式地図」にロシアが強く言えない理由とは?(ニューズウィーク日本版) – Yahoo!ニュース

ロンドン大学東洋アフリカ学院中国研究所のスティーブ・ツァン所長は「これはプーチン政権が中国との戦略的パートナーシップを優先している表れ」と・・・欧米から制裁を科されるロシアは、中立を表明している中国との経済的つながりを強めて黙っている。(抜粋)

閑話休題

間宮海峡発見についての文書などを読んでいると、間宮林蔵は夏季には清の役人が、サハリン対岸の取引所まで出向いていたと書いている。中国は清朝末期(日本の幕末)にロシアに割譲した極東部である。ロシアが落ちぶれたなら 中国はロシア領土への主張をさらに強めるだろうと予想出来そうである。

日本も北方領土で事を構えないといけないかもしれない? 中ロさえ力関係で行われていることに、日本のマスコミはスルーしてる。不思議である?

基本的に日本はロシアとの平和条約に基づき、領土返還を求めているが・・相手の基本が違い過ぎる。

投稿者

おじさん

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