現在ロシアから 昔メジャーと言われた石油会社が撤退している。噴出する天然ガスも輸出する先もなく、自噴を止めることが出来ないのでフレアスタックと呼ばれる設備で燃焼させるだけである。世界が温暖化防止のためCO2削減を目指すが、逆にロシアではどんどんCO2を発生させている。素直に言えば一方は節約しながらも、割高ガスを手配使用しCO2を発生中である。一方ロシアでは大気に無駄に燃やしてCO2を放出する。従って総量とすれば割り増し状態である。
天然ガス(メタン)の液化もメジャーの助けがなければ、液化に支障が出る。まあ液化できても大電力を使う。貯蔵するタンクも増設・確保できないので貯蔵も儘ならない。現状ロシアは余ったガスを燃やすしかない。
そんなこんなで・・余計な天然ガスを燃やして大気中の温暖化を促進するCO2の量は増えただけとなった。
しかし将来的にはロシアの原油生産能力は落ちて来ると見込める。極地などの原油生産には技術が必要であり、新たなボーリングなども発生する。現在が継続することはない。短期的には影響しないが3年後には顕在化すると思う。
平和であればそれなりに LNGを大切に使えたものを!としか思えなくなる。
先月かかりつけ医に行った際、診察室の机の上に「二酸化炭素モニター」があった。「先生 換気を見ているの?」と聞いたら、換気との回答。酒場でもあるまいに窓少し開けるか、換気扇回しておけば何てことないのにと思った。それ以上聞きもしなかったが・・神経質に思うのも人の勝手と思いながらも CO2が現在の「隠れたトレンドワード」のような気がした。
そして多くの方が主観的判断をすれば事足りるのに、どこか客観的判断をする要素を求めるようで・・・人間は面白い。そして 見過ごしている中に多くのものが眠っていることに、気付かなくても生きていけると改めて思う。全てといてはいけないが、多くのことがいい加減でも良いと分かれば、世渡りが楽である。
でも甘え過ぎれば、地球温暖化同様 時を経て自分に跳ね返ってくる。
火災
世界中で森林火災が発生した年である。少雨に火災のため長々と続いた報道が多かった。
近年は日本でも 燃料として林に入り「落ち葉かき」などしなくなり、使う場所はキャンプ位である。その為一旦火災となれば、いつまでも下草などが燃え続ける事になる。
毎日全国で4件の山火事が発生していることになり、約2ヘクタールの森林が焼失し、1,600万円の損害がでている。
一度燃え広がれば人の手では消火しきれない規模になることもあります。世界では大規模森林火災が相次いで起こりました。
森林火災とは、山や森林で広範囲にわたって発生する火災のことです。山火事や山林火災、林野火災とも呼ばれます。
樹木は光合成を行います。これは植物全般に言えることですが、光合成を行う際には二酸化炭素を吸収し、樹体内または土壌に貯留します。そのおかげで大気中の二酸化炭素の量が減少し、地球温暖化や気候変動の緩和につながります。
森林火災が起こると二酸化炭素を吸収する役割を果たす植物が減少するばかりか、燃焼することで二酸化炭素を発生させてしまう。大規模な森林火災や、森林火災の発生件数が多くなれば地球温暖化や気候変動が進行する。
循環を考えれば、森林火災で発生した二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスや有害物質は大気を汚染し、干ばつや洪水といった自然災害を引き起こす要因にもなり、さらに森林火災が起こる可能性が高まるという悪循環になります。
森林は土壌の侵食や崩壊を防止し、水資源を蓄え徐々に流し 洪水の防止にもなる。
茅場(かやば)
日本は温帯モンスーン気候であり且つ照葉樹林帯にあります。おかげで草原を保持することが困難な自然環境である。阿蘇の草千里・四国カルスト・箱根の仙石原など茅野・茅場(ススキ)の生い茂る風景は人々が作り出したものである。定期的に火を放ち環境を維持する。その中で木の成長を防ぎ、放牧場などに活用している。
また農業には焼き畑など 木を倒し火を放ち燃えた灰などを肥料にして、そばなどを収穫して来た。熱帯から温帯に広がる伝統的生活である。地力が落ちれば、他に移動する。再度焼き畑を行い、長いスパンで森林を利用する。
豊かな自然から少し頂戴して また幾らか返す。自然が回復するまで待ち、長い周期で自然に負担を掛けない。縄文時代と同じようなものだとノスタルジーはあるが・・電気がない生活が考えられず 無理と諦める。
昨日も奥さんが 田舎で自給自足する家族のTV番組を見ながら・・・「虫が・・などと言い、私には出来ない」などと言っていた。おじさんより山に入ったところで育ったくせに・・と思わずにいられなかった。現代日本人の大半には無理があるというか?贅沢な我儘過ぎと思う。