おじさん昨夜TV番組「教えてもらう前と後」見てびっくりした。食事マナーが余りに悪く、こんなものを放送するのかと思った。それは「辛ラーメン」の紹介部分である。

韓国人としては問題ないのかも知れないが日本人としては・・・?としか思えなかった。日本人の食事作法の基準から言えば鍋から鍋蓋にのせ食べるのはマナー違反である。調理器具から食器に移さないのは品が悪いこととされる。どうしても利用する場合は「取り小鉢」を付ける。

鍋蓋は調理器具であり取り小鉢ではない。松本零士氏の「男おいどん」など同様、おじさんも独身時代はラーメン鉢を洗うのが面倒でやった覚えがある。だが オフィシャルの席では一寸 TV画面では一寸と思ってしまう。

味噌煮込うどん

名古屋の味噌煮込うどん 土鍋の蓋に載せるたりするが、良く確認して欲しい。蓋には蒸気抜きの穴がない。あくまで調理器具の蓋でないことを示し、汁等が下に落ちないようにしている。こういうところで食文化の基本が韓国とは違うことが分かる。

大阪 なべ焼きうどんもアルミ製の小鍋でよく出て来るが 取り小鉢が無いのは見たことがない。

これは食習慣として熱いものを口に付ける際 火傷を考えての行動から生まれたものと推察する。従って 金属製の箸あるいは食器を使う韓国とは基本的に食習慣が異なると思っている。

またスプーンでご飯を食べる姿を見ると、常食して来た穀物も米ではなく、粟 コーリャンなど雑穀であったと推定できる。通常は石臼などで粉にして粉食となり、箸の文化圏ではスプーンの必要性がなくなる。そのため 通常は食卓の片隅に置かれたりするようになる。

この辺りが 日本人と中国人の食事風景が良く似ており、韓国と多少異なる理由と思っている。

食事作法

日本人の食事作法は 茶道における懐石料理から多く発生していると考えている。おじさんも正式にお茶を習ったこともないので食事のマナーを全て知っているわけではない。最低のことは教えられてきた。明治生まれのばあさんから、さんざん仕込まれたのである。両親は共稼ぎで夕食時にはしばしば不在であったので、ばあさんが横について教えられた。

食事は命を頂く行為である以上 基本的に姿勢を正し、正座し 音を立てず 行儀よく頂くと教えられた。足が崩れれば、箸の持ち方が悪ければ、箸の使い方が悪ければ容赦なく、ツネラレ軽く叩かれた。また 会話をしないのが原則であるから今とは大きく違う。

アルミ鍋

おじさん韓国の鍋が子供の頃あった鍋そっくりであったことに驚いた。現在 日本では着色性の良い硫酸アルマイトで白くなったが、子供の頃はシュウ酸アルマイトの黄銅色であった。被膜の頑丈さなどはシュウ酸アルマイトの黄銅色の鍋が良いと思う。今でもホームセンターあるいは田舎の金物屋には大きな物が置いてある。懐かしいような思いがすると同時にこんなものまでコピーして韓国に残っていることに驚いた。

最後に 肘をつきグー箸で食べる子供を見た時、ダメだこりゃと思わずにはいられなかった。

食事作法の乱れは食の材料に対する感謝がなくなると予感した。飽食の時代にこそ考え直したいテーマである。「いただきます」は誰に向かってのものか 今一度考えてもらいたいと思う。

投稿者

おじさん

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