高級車専門カーシェア会社「Sグループ」の破綻との報道があり、同社の破綻と同時に、600人ものオーナーがローン地獄に陥った。

騒ぎは、ワイドショーで取り上げられるなど社会問題化している。240台の高級車が放置された埼玉県川口市の駐車場を訪れると、途方に暮れるオーナーたちの姿が TVの中にあった。

どっちもどっち

おじさん この経過報道をワイドショーで見ました。その際 コメンテーターの一人が「運用益約5%で適正 騙されるのも当然・・・」などと発言していたのに呆れました。

この商売 基本的に考えれば 運営会社が 車両を個人からリースの形です。

さらに考えれば運営会社に信用があれば、こんな形を取らなくても 金融機関から資金を借りて 直接車両購入すれば営業可能です。

普通であれば カーシェア会社 一般より出資を求め、資本増強後 会社が金融機関からも借りることも可能です。

カーシェア会社は ある程度の販売に拠る利益確保などを念頭に置いていたと想定できます。

おじさん「儲かるなら黙って一人」と普段から言いますが、正直こんなのに引っかかるのが 欲に溺れています。

最後に「投資話」について おじさんの見解を書いておきますので、良ければお読みください。

自分が何もしなくとも金を稼げる可能性のあるのは 株式などの開かれた「市場」だけです。

損を覚悟したうえで 熟慮を重ね お金を突っ込みます。車も見ないで契約し・・・市場でもないところに金を借りて突っ込むなど 正直 投資家としては失格かと思います。

更に「月々手取りで20~30万円くらいの、20代から30代の若者たち。契約したらすぐもらえる数十万円の“ボーナス”に目が眩んでしまった」

社会に対する基本トレーニングがない世代と判り・・・まあ「苦労を買うことになったが仕方ない」「勉強したので 次は上手くやれよ」としか助言出来ない。

おじさん性格的に 「ケチの付いた車」と思い、またローンの清算で「借り換え」「一括返済」など結論が出てしまっている。

債務債権の問題になっているので しばらくすれば ローン会社が 調査そして結論 を提示してくる。

心配されるのも分かるが ワイドショーで見た光景は 倒産した会社に押しかけ 動産を持って帰るのと同然である。

車を売っていくらかでも回収と思っても 清算&名義変更,修理費など前途は厳しい。「見切り千両」手間が掛り ごたごたするのであるから ほっといて他のことをやる。

先に書いたように ローン会社が車を見つけて 結論を持ってやってくる。見つからなければ それなりの結論を持ってくる。それからの話である。

ものが無いとなると ローン会社の契約過程での確認に疑問が出て来て、これも交渉対象となる。

交渉の経過にも拠るが おじさん 原則自己破産しても親兄弟,子供に迷惑をかけないようにする。

一方のカーシェア会社も 客が分からないのか見ないのを 逆手にとって、中古車を査定金額以上で値付け 販売同然のリース契約。モラルのないこと著しい。

でも カーシェア会社・・上手く行くと思ってましたし 努力もしました・・とのことで詐欺の立件は難しい。オーナーの騙され損になるのでしょうね。

突っ込めるのは「車の価値を偽造した」ことぐらいあるが、素人と言えど オーナーも車を見ていないのでは・・・トホホである。

第三者

ローン会社 体よく第三者を決めそうな勢いで報道されていましたが・・・年収400万円に1000万円の動産ローンを組んだ信販会社に道義的責任はないのかと思う。

変なビジネスモデルの片棒を担いだ要素は否定できない。日本では「契約内容は自由」なのでこれ以上は突っ込めない。

被害が拡大した原因に 信販会社の杜撰な融資審査等もあると思うが・・・追及出来る道のりは厳しい。

ワイドショーで 審査に通った女性と 審査に落ちた男性が登場していた・・ローン会社 一応審査は しましたで通ると思う。

車をローンで買った方なら誰もが分かるが所有権は信販会社にある。車を引き揚げられても、契約書で「期限の利益喪失」などの抗弁権はローン契約した「被害者」でも認められない。

将来の利息分も含めて一括返済を求めるのは確実である。この一括返済を分割して支払いを受けるか否かが 負債者へのローン会社の誠実さあるいは配慮の問題となる。

ものがあろうがなかろうが、いかな状態でも同じである。車の管理責任は SグループあるいはSグループに委託したオーナーであり、ローン会社にはない。

過日発生した スルガ銀行(静岡県沼津市)のシェアハウス融資不正問題同様に 被害者が求償を求めることは困難かと思う。

融資金額を膨らませ設定したのは Sグループであり、ローン会社の融資確認作業に不備があったことまでしか問えないと思う。

「リース会社は担保となるべき車の実態を調べもせず、高額ローンを組ませた」までしか問えない。

スルガ銀行では行員が・・・被害者の融資申込書を書き換え 融資詐欺をしました。

詐欺まがいの面倒くさい事件である。正直もう少し経過などが出て来ないと 判断は難しい。

投資話

投資話の多くは「儲かるなら あなた自身がお金都合してやれば」と切り返して考えれば 見えてくる。

信用がない方は金融機関もお金を貸さないので 単独ではビジネスモデルを展開出来ない。それゆえ人の信用を使おうと画策する。

会社の成立と資本そして資金調達などの 仕組みが分かっていればこんなビジネスモデルに乗りません。

おじさん カーシェア会社は販売に拠って 最初から利益を確保して 詐欺同然の行為をオーナーに仕掛けたと思っています。

欲望の多い世の中 若い方も 「留まる方法」を 考えて見るのも訓練になるかと思う。

楽しては儲かりません。儲けるには手間もお金も掛かります。

でも 人に遣られたから遣り返すようなことでは 人間的成長はありません。特に 先の長い若い方はこの辺りにご注意ください。

昔 マルチ商法の被害者が 自らマルチ商法を始めたなどの事件がありましたので。

投稿者

おじさん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です