鍵1本でのマンション暮らし良いとは思うが 住人が高齢化し、マンションが老朽化した場合は計算通りいかなくなる。
持ち家でマンションの場合 マンション自体が古くなると修繕積立金また管理費が年々上がっていく。これに固定資産税が加わる。他方 一軒家の場合は固定資産税 土地は上がるが建物は下がる。そして外壁等の修繕は自らしなければならない。
ざっと経験上であるが マンションが持ち家の場合 築年数が経つと積立金,管理費,固定資産税の合計は同規模の賃貸物件家賃の5割位占める。ここでも賃貸それとも持ち家の「さあどっち」が持ち上がる。どっちにしろ通勤しなくなるだから 駅からチョット離れた一軒家の方が 税金と維持費を考えれば安い。どう発想するかによって老後の住居負担割合が変わってくる。マンションは管理費などのコストを十分考えておかないと 賃貸がマシとなってしまう。
また高齢者自身の死亡後マンションの取り扱いに困る。現在改善されてきたとは言え、マンションの取壊&再建は法律上難しい。現在リゾート地のマンションが修繕管理費滞納した物件の超安価販売がある。買った後の将来の取り壊しを考えると普通は手を出せない。手を出してケガがないのは「天蓋孤独の血縁者なしの方」のみである。
隣人トラブル
家を買ったが 隣人とのトラブル発生は多いと聞く。正直 現在なくても隣人の子供が継いだ後 発生 あるいは隣家が売りに出され購入してきた人と発生など どこで起きるかわからない。
今は無くとも いつ近所にゴミ屋敷が生まれるかも知れない。
マンションでも隣部屋が ヤクザさんの事務所になるかも知れないし、階上に親子が引っ越してきて毎夜 子供が走り回る・・・予想しても 予想出来ないことがたくさんのことが起きる。
これらのリスクは誰が取るのか?賃貸ならば引っ越しすれば済む。持ち家なら引っ越しも出来ない。
ではどうするか・・・現在よく言われている「ソーシャルディスタンス」が自然な解決法と思います。適当に離れて暮らす つまり田舎暮らしの勧めです。
個人的結論
おじさんの個人的結論ですが 家は田舎の家々がチョット離れた 一軒家でよいと思う。近所に気を使い チマチマ管理しなくても良い。台風などの時 多少の雨漏りしても、たまのことと我慢できればそれでよい。死んだ後は 家は自然に滅失するも良しと思ってます。
但し ばあ様,奥さんそしておじさん本人が 緊急搬送される場合を考え、最寄りの病院と消防から4Km以内に 住めたらいいと考えています。緊急搬送片道15分が生死の分かれ目です。
500m程度以内にショッピングセンター,コンビニ,郵便局,かかりつけ医院 などあれば最高です。田舎暮らしでは軽自動車(特に軽ハコバン)があれば何とかなります。庭が広ければ家庭菜園で野菜の一部自給も出来ます。都会でも都心までの通勤乗車時間が1時間以上、駅近物件を除けばあるかと思います。退職すれば通勤無くなりますので気にならないと思います。
最近の自然災害を見ていると 単純に宅地を選んではいけない。災害を避けるため 市町村のハザードマップを見て 宅地を選ぶことです。父祖代々,有償無償にこだわらず敷地を選ぶべきです。
また 都会から田舎暮らしへと新故郷を目指されるなら 地元に如何に溶け込めるかということが重要になります。多少失敗しても取り返しが利くように、いきなり新築とせず それなりの賃貸中古住宅とされるとか 対人的にアプローチの仕方は考えるべきかと思います。不動産屋時代の経験では 都会から引っ越ししてきた方の大半が 田舎の「濃厚さ」に参るようです。
年金と老後資金の推移について考えると、高齢での賃貸確保は 公営住宅以外難しい。前にも書きましたが 人生全体を俯瞰して、家族で相談して決めるべきです。特に奥さんの買い物などの利便性など上手く調整しないと厳しいです。最終コーナーは50代くらいと思いますので、上手く計画してください。
いろいろ書きましたが、個人で与えられた範囲で家族と土地の連立方程式を解かれることが 第一と思います。