年金何ぞ当てにならないとカッコよくは言いたいものの・・・言う事はない。人生最後の瞬間まで支給されるお金である。今日も親の死を隠して、年金給付を受けていた子供の記事を読んだが、どことなく悲しく思える記事であった。
おじさんが年金について考えたのは40代 父の友人を見ていて年金それなりの額を貰えるようにしてかないと大変と思い、サラリーマン時代と同じように 厚生年金加入を決意した。70歳超えれば 農業以外まともな働き口の確保は難しいと分かった。
アルバイト先で話していると、現在の40代での受給予定額への考えが甘いと思った。前にも書いたが年金の受給額は団塊の世代の前と後では雲泥の差となる。この辺りを理解して置かないと、老後を誤る。また受給金額から介護保険その他保険料&税金が天引きされることも知っておかないといけない。
おじさん自身も人生設計が 60歳前に予定していたスケジュール通りではない。予定では 68歳まで会社を続け、老後資金を確保して引退する予定であった。取引先の業績不振などから、仕事を休業する前は 仕事を確保するのも大変であり、ばあ様のこともあるので・・・止めた。まあ性格的にどうにかなると思うタイプなのと、片腕のようなパートさんも親の介護で辞めるとなったので、雇用確保の責任も無くなったというグッドタイミングであった。
客観的に見て 足りていないのはまとまった老後資金なので、後は介護&アルバイトと決めた。
年金受給額
団塊の世代の前後でえらく金額が変わる。厚生労働省『平成29年 年金制度基礎調査(老齢年金受給者実態調査)』での現況を確認すれば、現在公表されている平均金額には決して届かない。
男性の場合、年金受給額で最も多かったのは年間「200~300万円」(42.2%)、次に「100~200万円」(30.0%)でした。年齢階級別では 80~84歳の平均額が最も高く、58.0%が「200万円以上」となっています。団塊の世代以上の高齢者が受給額の平均を押し上げている。
女性の場合、最も多かったのは「50~100万円」(40.7%)で、「100~200万円」(32.4%)と続きます。年齢階級別にみると、85~89歳が平均額が最も高く、54.9%が「100万円以上」となっています。
200万円の場合、月々の収入は16.5万円ほどとなり 家賃や負債のない単身世帯や、夫婦2人とも厚生年金と国民年金をしっかり受け取っている世帯なら安心して暮らせるかもしれません。
ところが そう上手くはいきません。級地制度という住んでる町ごとに税金が変わります。都会で211万円の壁とされるものです。田舎で県庁所在地の町であっても2級地として約202万円で住民税が掛かります。3級地としても約193万円を超えれば掛かります。
住民税・社会保険料の加算などの天引きも含めて計算すれば、16万円以上と思っていたのが 15万円未満となります。
老後の支出
支出額はどうなっているのか? 配偶者あり世帯において、本人及び配偶者の支出額階級(月額)別構成割合をみると、「20~25万円」(19.9%)が最も多く、次いで「25~30万円」(18.8%)となっています。平均支出額(月額)は「25.5万円」。65歳以上は年齢が高いほど平均支出額は低くなっていくようです。
現在の受給平均額は夫婦標準世帯で22万円を超える程ですので、何とか老後資金を取り崩しながらと言うのが現実です。
支出項目別に本人及び配偶者の各支出が支出総額に占める割合の平均をみると、「衣食住」にかかる支出が41.1%、「税・社会保険料」にかかる支出が11.1%、「医療・介護の自己負担」にかかる支出が8.6%となっています。
従って年金生活になっても サラリーマン時の税金社会保険の負担と大差ない割合で取られていきます。老後資金に余裕が無ければ、おじさんの様にアルバイトしないといけないのが現実です。
最後にバイトしないといけないおじさんが 悔し紛れに言うのではなく、社会との関わりが無くなると碌なことになりませんので、アルバイトなどはとても良い!と思います。もちろん老後資金があり 悠々自適であれば、ボランティア活動などがお勧めです。