ゴーヤと呼んだ方がいいのかと思っていると、標準和名にはツルレイシが使われるようで 世の中複雑である。以前隣家でグリーンカーテンと称して、市から苗を貰って来て植えていた。ところがカーテンどころか、途中で枯れて「すだれ」にもならなかった。セットしたネットだけが風に揺られていたことを思い出した。自然・植物と付き合うのは チョットしたことで予定が狂うこともある。
今回の写真は境界ブロックの壁際に植えられていたニガウリである。生育が良くないようで、他では果実をたまに見かけるがここではまだない。
あれこれ
標準和名の「ツルレイシ」(蔓茘枝、蔓荔枝、学名: Momordica charantia var. pavel)は、イボに覆われた果実の外観と、完熟すると仮種皮が甘くなるという2つの形質が、ムクロジ科の果樹であるレイシ(ライチ)に似ていることに由来する。
未熟な緑色の果実を野菜として利用するウリ科の植物である。また、その果実のこと。一般的にはニガウリ(苦瓜)もしくはゴーヤーと呼ばれる。
原産地は、インドやボルネオなどの熱帯アジアで日本へは中国を経て渡来した。1603年(慶長8年)に長崎で刊行された『日葡辞書』に本種の名が見られるとの記事もあり、歴史は古い。
面白いことに 本場とみられる沖縄での文献上の記録は1713年の『琉球国由来記』まで下り、渡来した年代は不明である。