本日も朝から強風である。昨日は強風に雨が降ったり止んだりなので、雨のない時間に散歩をしていた。
シャクヤクの花も咲いていたが 写真を撮るのに花びらが風・雨に打たれて下向きに乱れている。ダメか・・・そんな中でネギ坊主とジャガイモの花が元気に咲いていた。ジャガイモの花が咲けば子供の頃からイモが出来てここ掘れワンワンとの知らせと聞いている。
またネギ坊主出来れば黒い種が出来ていれば種を取り 播けばそこからネギが出て来る。昔ながらの九条ネギなどであれば問題なく発芽成長する。ところが最近はF1なる交配品種が出て来たのでこれが判らない。F1では狙いの通りの優秀さがあらわれる。ところがその次の世代は優秀か劣等か2者選択の様ことになる。農家では病害虫に強く作柄の良いF1を植え付ける。たまに行くスーパーの野菜の入った段ボール箱を見るとF1と書かれていたりする。
F1
種には、その生産過程において、固定種とF1種という区分が存在します。もう一つの区分は今回関係ないので無視します。なお お調べになるのはお停めしません。
固定種とは、親から子・子から孫へと代々同じ形質が受け継がれている種で、形質(味や形) が 固定されたものが育ちます。昔から続く在来種や伝来種は固定種のタイプです。
固定種は、自然淘汰のみで生まれた種と、人間が選抜を行いながら生まれた種が存在します。現代ではあまり使用されなくなってきています。
一方、急速に普及が進んでいるのがF1種子(Filial 1 hybrid)、と呼ばれる種子で、直訳すれば”1世代交配”となり、一代雑種やハイブリッド種と呼ばれます。異なる親を交配させることで、次に生まれた子(第一世代の種)が必ず一定の優性的形質を持つという種子です。異なる特性を持つ親を人為的に掛け合わすことができるので、狙った改良(生産量アップ、食味の改善)が出来ます。現代最も多く使用されているタイプの種です。(遺伝子組換処理ではありません。)
有機種子の多くは、自然と環境を守るという有機栽培の基本的な目的から、固定種がたくさん存在しますが、F1種の有機種子も普及が広がりつつありあります。
F1種のメリット・デメリット
メンデルの第一法則「優劣の法則」により、異なる形質を持つ親をかけ合わせると、その第一代の子(F1=雑種第一代)は、両親の形質のうち、優性だけが現れ、劣性は陰に隠れます。
従って作成者の狙いを実現できます。
1.発芽の揃い・生育の揃いが良いので 一斉に収穫し市場で出荷しやすい。
2.耐病性の品種など常に改良されている。特定の病気を避けやすい。
3.品種改良にて味にクセがなく食べやすい。
反対に 交配種野菜からタネを採ると、優性形質3に対し1の割合で隠れていた劣性形質が現れます。メンデルの第二法則「分離の法則」
野菜の場合、発芽速度、草丈、葉色、根群、果色はじめあらゆる形質で劣性遺伝子が分離して顔を出すため、F1から自家採種したF2世代は、見るからにバラバラの野菜になってしまいます。勿論F3世代は当然もっともっとバラバラになります。
固定種
地方で代々作られてきた 多くの野菜がこれにあたります。それぞれ特徴を生かした農業・家庭菜園などいろいろな野菜作りを楽しんでみるのが一番と思います。
F1種に比べ、発芽の揃い・生育の揃いが悪いが、それゆえ収穫期がずれるので長期にわたって収穫を楽しめる。
種の自家採取が可能なので、循環型の持続可能な農業が実践できる。種を何度も買わずに済むなどが挙げられます。