本日 負債額246億円、「姫路の不動産王」が運営するANGELOが破産とネットニュースで見た。昨年秋頃TVで銀行から取引停止を受けた前後の放送を見ていた。その為 おじさんはやはり来ましたかとしか思わない。昔バブルが弾けた頃と同じ光景である。バブル当時はおじさんは 田舎の不動産屋の息子 且つ東京でチャラ男なサラリーマンであったので 冷静に見ていた。父が何処、誰がハズレくじを引き当てるのか見ていることは知っていた。その当時 父は分譲地の大半は処分し手仕舞した後であり、ガンとなった自らの体調の維持に努めていた。
不動産投資は 素人がやるものではない。買っても予定した賃貸料を得られなければ失敗である。それにその賃貸料も一定期間確保出来なければ失敗である。従って地価が低い時期に適正価格で入手し、建物を建設し賃貸収入を得る。そして運用期間中は負債過剰とならないように底地が高値をキープする必要がある。従ってこのような条件を作り出せるのは、旧財閥などの所有する昭和初期のような簿価で土地所有するもの あるいは森ビルなど昭和のバブル前に入手したビルあるいは敷地などを持つ。一般では相続などで 継続的に賃貸できるような駅近の限られた物件を持つものに限られてくる。
昨日も銀座シックスのテナント大量撤収の報道もあり・・・今 不動産投資に行くのは?である。
不動産取得
おじさんは子供が不動産を購入することは止める気はない。自らの利用目的があるなら、購入しても構わないと思っている。投資ではなく具体的利用目的で、借入金を返済できる目途があれば何も言うことはない。出来る限り自己資金を使い 余計なものを借りなければ良いと思う。信用取引のようなことをしなければ良い。個人の所得から返済でき、物件からの入金がなければ返済できないような形で無ければ構わない。
株の取り引きと同じである。株では買ったものを現金化出来なければお終いである。買いは買いを呼び、相場は上がる。上がったところで利益を確保しながら売り抜けないと利益はない。
最近韓国の株高と国民の負債増加を見ると「信用3階建て」の構造のようである。通常は「信用2階建て」として所持する株を抵当に同じ金額を借りて倍とし信用取引でレバレッジをかける。韓国の場合は借金して株を買いさらに所持する株を抵当に同じ金額を借りて倍とし信用取引でレバレッジをかける。三階建てという理由である。したがって損害を受ける場合は一気に奈落の底に・・・博打である。
通常株価が崩れれば 阿鼻叫喚の世界となるが、韓国の場合は超阿鼻叫喚な世界と思われる。中国も韓国と同じようなものと思っている。
今回のANGELOの破綻も似たようなものである。下がった資産に追い銭は・・・なかなかない。
潔いこと
ANGELOは、リーマンショック直後の 2013年(平成25年)4月に設立した不動産賃貸業者である。代表の大川氏が新聞配達員および販売店の店長時代から個人で始めた不動産賃貸事業を法人化したもので、マンション、テナントビル、月極駐車場など多数の物件を保有して、2019年2月期には年収入高約13億7100万円を計上していたとある。
おじさんも経営者の端くれだったので、余りこの辺りの数字は信用していない。彼は勇者であって銀行が掛けた梯子を登って行っただけと思う。
帝国データバンクに負債はANGELOが2019年2月期末時点で約125億3700万円、CALMOが2018年9月期末時点で約82億9700万円、Ysngが2018年10月期末時点で約38億1600万円、3社合計で約246億5000万円とあるので負債全てが資産(不動産)としても利回り5%程度しかないので経営上は無理だと思う。またこの記事から 関連会社の決算期ずらして 見せ金を作りながらの自転車操業だったと想像している。
おじさんなんかは こんな詐欺的なことしないから・・・小市民で暮らして・・・当然 お金もない。見栄を張らず潔く生きている。子供達も見栄を張らず生きていただければと思います。
最後に・・・大川氏の生き方も楽しかったろうなと思うおじさんでもある。おじさんにも機会は有ったが、子供たちの寝顔を見ると「イヤイヤ・・・そんなに世の中 甘く無い」と自ら止めた思い出もある。人生 何処に分岐点があるかはわからない。また不動産投資は博打と同じで、下りる場所をよく考えておかないと失敗する。