おじさんの家では 12月30日に餅を搗く。「晦日の餅搗き(みそかのもちつき)」と商家の習いである。
餅を搗くと言っても、臼杵ではなく 餅つき機でもち米をセットし、スイッチ一つで開始。もち米が蒸し上がれば 羽根クルクルで搗き上がる。餅は神棚用と仏壇用をおじさんが丸めれば取り敢えずのお役目は終了。最近はサトウの鏡餅などが安いので、事務所のお飾り用の大きな餅は作らなかった。事務所も閉めたので 今年から サトウの鏡餅も必要なくなる。
鏡餅の後は餡餅などであるが 奥さんが適当に作る。それに最近はパン焼き機でお餅が作れるので、硬くなるとして一度に餅を沢山作らない。
来週には正月用品などの手配をしなければならない。今年は帰省してこないと思うので、適当にすればよい様に思う。という訳でこの正月は 近所のスーパーも開いているし「おせちも良いけどカレーもね」という訳で 総菜を買って来ても良いという雰囲気で 奥さんお気楽そうである。
さりながら 近日 奥さんが黒豆,田作りを3日にあげず、予行練習のように作る。そろそろ飽きて正月には・・・
おせち
おじさんちの「おせち」は子供が居る時は「責任おせち」としていた。「責任おせち」とは二段の重箱型弁当箱に個々に料理を詰めていた。奥さんが有無を言わせず 子供に正月料理を食べさせるためであった。子供に盛り付けさせ 落ちがないかチェック。付箋紙に名前を入れ弁当箱に貼り付ける。各自 空にならない限り・・・他は作らない・食べさせないという訳である。
おせちは正月に奥さんの忙しさを緩和するためと本にはあるが、おじさんは伝統を子供に伝えるという意味で必要と思う。田作り,きんとん,黒豆,数の子など 代々続くことを願って食べるものと 教えたが・・・子供はそんなことでは食べないので「責任おせち」となった次第である。
最近 姑の監視下 おせちを作るのが面倒と言うご意見も散見する。おじさんも兄弟の家に配るという慣習如きは「?」だが、自宅では子供に伝統を伝えるため作るべきと思う。伊勢海老など豪華なものは必要ないと思うが、愛情と手間を掛けた「煮しめ」は不可欠と思う。
お神酒 神饌
正月の酒はもちろん純米吟醸酒である。酔い心地,醒めた後を考えるとやはりこれに限る。
この歳が来ると 量ではない質である。
神棚には申し訳ないが 保管上致し方なく お供え用一合瓶をお供えする。後は塩,米,松など取り替える。お札は神社社務所にて 事前に新しいものを頂き準備しているので、入れ替える。
その他は 洗車,しめ縄取付と掃除ですかね。
この辺りまでがおじさんのやらなければならない年末行事である。