企業がリモートワーク初めて6か月 各企業にDATAが貯まったと思う。成果主義から言えばリストラの扉が開いた状態となる。
自宅から報告される成果物の量と質,管理職のコントロールの有無と能力などである。事務所で何となく仕事をしているようだったが・・・成果物の質と量 そしてスピードなどで 社員の査定が付いて来たと思う。管理職も同様である。
昨日のニュースでは 出社がする人が増え、リモートワーク(テレワーク)減少気味との報道もあった。やはり「空気感」が不足するのでしょうか?
これから年末年始に方針が定まり、結果が出て来るような気がする。
空気を読む
おじさんがサラリーマンの頃 それなりの企業であれば「根回し」なる生産あるいは利益に繋がらない行為を要求されてきた。おまけに 部課長が何人もいる状況に職位職能分離で「代決」までいる。
何か「案」を通すためには根回し・・・金を稼がないあるいは関係ない部署が大口を叩く、文句を言う・・・事前にそんなこと云わせないようにするのが大変であった。
また おじさん達の世代は「空気を読む」能力が重要だった。出来るなら 誰しも当然,そうなんだと思わせる「空気」を醸成できるか出来ないかが成否を分けていく。
以前 「出世」で書いた「オーラ」の一つがこの能力である。
合意形成の過程でこれを作り出せるか 感じさせるかが能力に関係してくる。昨夜のニュースでも「リモートでは 人を感じないと・・・」などのコメントが出て来るに及んで やはり日本人と思った。
仕事外の仕事であるこの能力 コロナ後は必要なくなる可能性が高い。グローバル化の中では捨てられると思うが・・・どうなっていくか興味がある。
歴史
おじさん 日本が高度成長後 伸びなかった原因は江戸時代に起因すると思っている。世界に比べて比較的食料事情なども良く、多くの人口を抱えていた。
皆が「食」にあり付くのは分業してお互いが支え合うしかない。このあたりの発生は戦国時代にも認められる。
早期の兵農分離と楽市楽座により、織田信長は資金を蓄え、いつも戦える軍勢を持った。他の武将 武田信玄などでも 田植えから稲刈りまでは軍勢を動かせていない。
さらに 江戸時代になると生産方法をあるいは流通を多段化して、問屋制家内工業,問屋・卸し・商店など 更に物の流通を分業化して、多くの人口を養った。
世界を相手に生産と販売であれば 国内構造に問題があっても成長問題は出ないが、国内の内需によって成長しようとすれば問題になる。人を使い過ぎ、一人当たりの人件費が安く、販売額が少ない。狭い国土に多くの人口 豊かなことであるが、これが弱点となってしまう。
一方ヨーロッパなどの構造を考えるとご理解いただけるかと思う。ギルドはあるが・・・構造は多段ではない。グローバル化を理解するには構造の変化に日本人が慣れることであると思う。
高度成長後 日本はアメリカの圧力 関税による貿易障壁に半導体,自動車等を痛めつけられ、韓国などに生産技術他を流出させたのが、成長力を失った主原因と思う。さらには 会社が多くの人を抱える体質を脱却出来ず、余力を失ったと言うべきかもしれない。
リストラ
これから避けて通れないテーマである。人口減少していく中 生産を維持して成果を出していかないといけない。現状でも多くの失業者が発生し、自殺する方が増えているとのこと悲しい限りである。
成果の質と量で個人の能力を数字化出来るリモートワークは、さらに厳しい判断を企業に強いると思う。
ドライに割り切って個人の能力の方向を無理に変え 成果の向上を目指し 勤め先に適応するか、処遇,賃金など下がっても転職するしかないと思う。「水は方円の器に従う」とおり会社員であれば自ら適応させていかなければ 組織の中で生きていくのは難しい。
従えない場合は 制約の余りない職人,作業員 あるいはおじさんのように起業するしかない。
大事なことは厳しい時代に在っても、生き貫くことだと思う。自ら思う能力,信念などにそぐわないかも知れない。仕方ないと思うしかない。
静岡のお茶の生産は 明治時代禄を失った幕臣が大地を切り開いて、生産が始まった。どんな時代もドロップ&チャレンジがあった。
時代と言わなくても おじさんもサラリーマンを辞めて起業したが 数年家族を養う稼ぎは無かった。そうしながらなんとか子供を育て、老後にたどり着いた。諦めることなくチャレンジ続けることが大事であると思う。