家々のブロック塀などにポイントアクセントのように パンジーのポットが吊り下げられている。
大通りを外して住宅街の一角に行くとよく見る光景である。
ポットを見ていると 最近は取ってつけたような新しいものが少なく、時を経たようなものが増えた。
手入れ十分というところであろうかと思い、喜ばしい。
あれこれ
スミレ科スミレ属の小型の園芸植物の一種 パンジー(学名:Viola × wittrockiana、英: pansy)である。
スミレもしくはサンシキスミレ(Viola tricolor)から分化したものと考えられ、サンシキスミレの亜種 Viola tricolor hortensis とされることがある。
しかし、園芸上用いられる変種は交雑と交交配が進んだものである。
1800年代に北欧で、アマチュアの園芸家が大きく鮮やかな群性のスミレを作るために、野生のサンシキスミレと野生スミレビオラ・ルテア(V. lutea)、さらに近東のスミレビオラ・アルタイカ(V. altaica)を交配して生まれたとされるのが最初である。
イギリス ビクトリア時代に低コストな鉄が入手可能になったことから、温室が爆発的に普及し、その結果現在園芸家たちに知られている鮮やかな花が生まれ今日に至っている。