季節外れであるが・・・梅と椿 初春を代表する花であるものの 両者の植物としての戦略は異なる。
偏見かも知れないが椿はキャバクラのゴージャスなお姉さん 梅はAKB他 46人組のようなアイドル臭さがある。
受粉
春先の昆虫もまばらな時期 どうすれば昆虫を引き寄せ蜜を吸わせ受粉を助けさせるかということである。
椿は常緑広葉樹なので木自体にパワーがあるため、大輪の花をバカバカ咲かせる。
対する梅は冬落葉し 枝には花芽だけ 花が咲いてもまだ葉はなく最小のエネルギーで昆虫を寄せる。
梅の花は雌しべがない花がところどころにある。つまり花をつくってここに蜜あるよと華やかに見せ、子孫を残す昆虫を引き寄せる戦略を取っているのである。
さくら
春を代表するのはやはり桜 ソメイヨシノと思う。おじさんの家にも10年前はソメイヨシノが咲いていた。
どうも ばあ様が接ぎ木で継いだソメイヨシノ側を切ったようで、その後 台木となった山桜のような花しか咲かなくなった。
数年程前根元が腐り、台風の時折れたので 根元から挽いて除いた。昨年 奥さんの要望で 代わりに仙台枝垂桜に植え替えた。
ソメイヨシノを考えると可哀想になる。この花 雄しべもあれば雌しべもある・・・でも蜜がない。
花の美しさに全エネルギーを注いで 結果ハチが寄ってこない。
だが少ない確率であるが ドジなハチがいるのか偶然なのか 他の桜と交雑し「実生」することがある。これが 新品種の第一歩となることが多い。
なおソメイヨシノの 雄しべと雌しべ間でも起こるが、「実」は途中で落ちる。学問的には面白そうなので「なぜ」と追及されてもよろしいかと思う。
唾をつける
ソメイヨシノはクローンとして人の手で 接ぎ木あるいは挿し木にて増えていく。
おじさん昔 徳島 剣山山麓で桜街道作っているお爺さんが 接ぐ桜の枝の切り口を口に含んでから 山桜に継いでいるのを見た。
どうして?と聞いたら「こうしないと着かない」とのことであった。
ソメイヨシノの枝に 人の唾がどう作用するは分からず仕舞いである。おじさんまだまだ研究が足りない。
「唾つける」非常に大事なことかもしれません・・・子供の頃 コケて膝を擦りむいて唾を付け、何かにつけて唾つけていたような気がします。
お菓子,ケーキ・・・そういえば若いころ お姉さんに唾つけるというのもありでした。
唾をつける・・・懐かしい響きです。