数日前「そんなもの」を書いたが、最初から「老後は年金を貰えても それだけでは生活できないと、分かっていないといけない」と書いてしまった。おじさん自身の受け取っている年金額、 そして日本の平均賃金で年金計算すれば 分かることである。
生活保護を受給する条件となる最低生活費は、東京都23区の場合 生活扶助基準額が7万6,880円、住宅扶助基準額が5万3,700円、合計13万0,580円となり、持ち家なければ年金生活は生活保護レベルとお伝えした。
では好きに暮らして老後破産したら生活保護を受ければよいという過激で単純な意見を出すプライドのない変な人間も出て来る。結論を先に書けば、子供・親族に迷惑を掛け 恥をかかせるのが分かっているので、そんな事はしない方が良い。
おじさんは平均的な受給金額でしかない。他に所得と言えば 週2日のガソリンスタンドでの監視業務のバイト代である。数万円にしかならないが、やはり仕事をする意味と自助努力と感じる。事務所もあり不動産屋など開業なども 昔営業しての実績・経験があり、即出来ると思っている。しかし 以前書いた通り「ある種の負債」を子供に残す恐れがあると考え、単純に使われ働くことで納得している。質素につつましく暮らし、子供の迷惑とならない様にしたいと考えている。古い人間なので晩節を汚すことなど・・男としては・・とんでもないことである。
生活保護
老後破産した場合、生活保護を受けることは可能です。
おじさんが中学生の頃が「朝日訴訟」と言う事件が解決された時期でした。お陰で生活保護について 中学2年生で社会科の教師から 嫌という程聞かされた。憲法の保障する「生存権」の法的性質及びこれを規定する第25条の解釈が争点を子供ながらに考えていた。
少し内容を付け加えると 岡山県の療養所に重症の結核患者として入院していた朝日茂さんが1957年、生活保護費が少なく「健康で文化的な最低限度の生活を営む」には不十分だとして、国に改善を求めて起こした行政訴訟である。
今もその理念は生活保護制度に流れている。生活が困窮している人に対して必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障する制度である。
厚生労働省の「被保護者調査(2022年9月)」によれば、被保護世帯数は163万5,841世帯です。そのうち、65歳以上の高齢者世帯は90万9,123世帯で、全体の55.6%を占めています。
生活保護を希望する場合は、住まいの地域を管轄する福祉事務所の窓口に相談が最初です。場合により地域の民生委員などから話が出るかもしれません。
生活保護を受ける条件
生活保護を受けるには、以下の4つの事柄が満たされないといけません。
【資産の活用】
・預貯金がない。
・保有中の土地・家屋などを所持していない。
【能力の活用】
・働ける場合は能力に応じて働く。
【あらゆるものの活用】
・まずは他の制度の給付(年金、各種手当など)を活用する。
【扶養義務者の不要】
・可能であれば親族などから援助を受ける。
これらを実践しても、収入が厚生労働大臣の定める最低生活費に満たない場合には、生活保護が適用されます。また制度上貰えない場合も発生します。そんなケース・制度は後日まとめます。
一昨年起きた大阪での精神科クリニック放火事件の犯人も、再建築不可の土地・家屋などを所持していたので、生活保護などは受けられなかったようです。少しでも不動産に詳しく相談できる方が周囲にいれば良かったのにと おじさんは思っています。
しかし不動産屋をしてた頃、賃貸住宅をお世話した方が 偽装離婚の母子家庭など生活保護を使っていました。そんなことを知ってしまうと制度に疑問を感じます。
生活保護費
最低生活費から年金などの収入を差し引いた金額が、生活保護費として支給されます。そのため、年金を受給していても、年金額によっては生活保護費を受け取ることが可能です。
最低生活費は、地域や年齢、世帯人員数などによって異なります。たとえば、東京23区に住む高齢者夫婦世帯(65歳以上)の場合18万5,480円が目安とされます。単身の場合は先に書いた生活扶助基準額とほぼ同じになります。
最後に少し長くなりますが・・・
年金だけで老後を乗り切るには住まいが重要である。マンション所有では修繕費・管理費が毎月かかるので、賃貸同様となる。また賃貸であっても民間であればその費用は変動し、年齢を重ねて契約不可問題も出て来る。従って賃貸であれば地方公共団体による公的賃貸(市営住宅等)でなければならない。戸建てを所持する真髄はこの点にある。場合によってはモーゲージにて老後資金の手当ても可能である。
だが 戸建てを持てば生活保護は受給できない。戸建てと言っても 再建築不可など難あり物件では売ることもモーゲージを使うことも無理がある。接道義務違反など再建築不可物件などは安価に出されるので、安いと単純に飛びつけば痛い目をみる。従って将来を考えたビジョンのようなものを持って 戸建てを探さなければいけない。
先日 書籍案内で家を60歳代で購入し、国民年金だけで暮らしているとの70歳代の女性の話をまとめたもの・ブログがあると記事広告されていた。おじさんに言わせれば、これはまだ進行形の話であり、まだまだこれから先があると思っている。それゆえ 価値がないとは言わないが、参考になるものと判断している。
体が動かなくなった時点で住宅の価値が問われると思っている。おじさんはピンピンコロリを願っているが、ピンピンコロリであれば問題にならない。介護が長期間必要となる場合のことが心配となる。単純に肉体のみならず痴呆など原因は多くあり、持ち家の性能・価値・評価が問題になってくる。
考えるべきは・・・人間 思ったようには生きられない。
何も持たず生活保護もありとは思うが・・親族に迷惑を掛けないような天涯孤独は そうざらにあるものではない。そんなことも 父の相続人を確認・調査した際 戸籍を追いかけて気が付いた。人はどこかで繋がることが多い。
人生 単純ではない。
生きていくには覚悟がいる!