お金がないのに別荘・リゾートマンションが欲しいなどと思うことがある。だが 最近はそんなことも思わなくなった。
15年ほど前 知人が建具業者であったのだが、下請けで入ったリゾートマンションの一室を引き取らされていた。営業上仕方がないということであったが、何度も安価に買わないかと知人から持ち掛けられたこともある。会社に利益が出ていればなんてことはないが、毎月管理費を払うのも大変なようであった。
建前上は 会社の福利厚生費なので社員が使うということで、多くが泊まれるように子供が小さい頃使ったであろう2段ベットを運び込んでいた。布団などもお仕入れにあり、幾らかは即使用を考えて部屋の窓辺で干していた。
温泉が利用できるので、おじさん家族も何度も利用させてもらった。鍵を預かり、部屋番号も分かっているので、電話一本で使う予定を確認すれば使えた。ちょうど上の子供2人が大学に行っていたので・・おじさんの懐はトホホ状態に落とされた。そんな事情も分かっているので、知人も便宜を図ってくれたと思う。
付属レストランなども使わず、お弁当にカップ麺的な夕食が多かった。子供の学資に追われ大変貧乏なので弁当で当然だが、行動は 贅沢にも一家で週末は温泉&リゾートマンション暮らしを度々味わった。
なお現在 知人は亡くなり、会社は解散している。マンションも個人名義となったが、1年ほど前 県内マンションの売り物件の中に100万円台で載せられているのを見つけた。残された家族も 始末に困っているようだ。
そんなことを知っているので、おじさんには別荘などは不要であり、気晴らしの出来る自宅脇の家庭菜園で十分なようである。
畑
終末に癒しの時間を持ちたいとは誰もが思うことであり、非日常性がどうしても必要になる方も多い。おじさんも同様である。
おじさんの年齢になると、家庭菜園などが 結構気晴らしのようになり、別荘までは考えられない。別荘考えるなら自宅から車で30分程。海が近くそして海の見える畑であれば、最高と思う。只し、電気・水道(井戸可)などがあり、休憩・資材用の小屋を建てれればさらに良い。しかし 軽箱バンがあれば休憩・昼寝も出来るので、小屋は資材専用であっても良い。
そして おじさんが亡くなれば 鳥の運んできた種で 自然に木が生え、耕作地が葛(くず)などの草に覆われ 朽ち果てることで良い。その為 小屋も質素なもので良い。そんな風に考えていくと、借地であることが望ましい。
終活という視点とお金・管理を考えれば、今の自宅脇の家庭菜園で十分と思い出した。これでも不満は出て来る・・・夏場を中心に 草抜きなどの管理に手を焼く。100坪もいらない。家族で採れたて旬野菜を味わうだけなら、50坪で十分である。思わず 凡人の欲に限りはないと悟らされる。
先に書いた知人の終活を見ると、別荘・リゾートマンションなどは維持管理・取り壊しなど子供に迷惑を掛けると思うので、持ちたくもない。また老後資金を考えれば、なおさら必要ない。そんな訳で おじさんのような貧乏人には贅沢過ぎると思う。
会員権という形での所有もあるかと思うが、おじさんの住む田舎では 大手企業の福利厚生でも買わないと思う。あるとすれば多くはない・・大半は原野商法もどきのサギに近くなる。
何事も体験してみることが大事である。しかし 若い方が山を買ったとの話の結末がユウチューブに上がっているのを見るにつけても・・する前に確認もしないで!と思うことが多い。業者の言葉を鵜吞みにせず、関係官庁役所に相談に行けばすぐ分かることが多い。
夢の実現 完成した次の瞬間を想像できるかいなかに掛かっている。結果が 最高あるいは悲惨のいずれであっても、自分に合わせてシュミレーション出来るかが大事である。単純な夢で終わるか終わらないか、それは夢見る方の中にあります。
ちょっと 邯鄲の夢を見るだけです