年金について話しているとき、よく思うことが「しゃあない」のにと思うことがしばしばある。若い方の年金が減るという話があるが、おじさんも巻き込まれていることは 伝えておきたい。

おじさん世代の年金は団塊の世代の年金支給に伴い、年金の支給は60歳から65歳に変更された。確か2000年に制度変更が打ち出され、2010年から実施された。

そう考えると現在国民年金の払い込みが5年延長されたことと おじさんのように年金の支給が5年延ばされた場合の得失は何れが大きいか?確認されたい。

  • 国民年金払い込み延長

2022年度の国民年金の保険料は月1万6590円。5年間に払う国民年金の額は

16590円×12ヵ月×5年=約100万円  

  • 厚生年金支給延長

厚生年金平均支給額 月約14万5000円。5年間に支給されない金額は

145000円×12ヵ月×5年=870万円

尚 おじさんには報酬比例など特別の支給という損失補填制度が設けられたが、奥さんの年金の掛けた期間により取り消され、おじさんは一切未受領である。

踏んだり蹴ったりはおじさん達世代であり、損失は大きい。それでも ごちゃごちゃ言っていない。

親の世代が受け取り始めた制度であり、親たちの掛金期間が短かったが それなりに支給を受けていた。制度設立から支給までの期間が短くなるのは仕方ないし、積立期間不足を一時払いで特例的に認めたことなども制度拡充のため仕方がないと思う。

また当時はここ迄 老人の長生きすることは見込んでいなかった。そんな訳で 親への資金提供したと思い我慢している。子供の頃 父母が婆さんの枕の下の財布に小遣いを入れてやっていたことを知っていたからである。年金制度の大事なことは 世代間のお金を融通して、助け合う制度に近い考えをしないと成立しない話でもある。

従って 支払いを拒否しながらも、年金が貰えないとだけ訴えるのは 品の悪い言い方であるが「けつの穴の小さい!」としか思えない。しゃあない話である。

付け足し

国民皆保険制度が機能し出した1960年代の65歳以上の人口は500万人にすぎなかった。それがいまや、4000万人に迫っている。当時の平均寿命は67歳だった。働く人が減り、受給者だけが増える。そして負担者は減っている。公的年金が行き詰まるのは当然である。

国民みんなが長生きしたのだから仕方がない。たまに海外の方たちの豊かな年金額を聞くが、彼らの国でも平均寿命が延びたなら、日本と同様になると思っている。

制度は常に過渡期を 上手く全世代で均等に近いように工夫して負担するしかない。

厚労省によると、2046年度には19年度比約3割負担者が減るらしい。若い世代の少子化で、自覚がなくとも自分たちの年金に響いて来る。従って コツコツ資産運用して「自分年金」を構築する必要が出てくる。少子化を受忍するか、自助努力するかである。

おじさんの現役時代は、自営業なら国民年金と思う方が多かった。しかし平均寿命の延びを見ていて、長生きすれば多少のお金を貯めても、老後は足りないと思った。自営2か月で会社化して 速やかに厚生年金に加入した。会社経営上は不利になるが・・全社員の将来も考えての行動であった。

最後に 言葉足らずがあるといけないので、日本年金機構のなかで 特別支給の老齢厚生年金について記載があるのでご確認いただきたい。おじさんは残念ながら特別支給は受けられなかった。

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/jukyu-yoken/20140421-02.html

日本の確定給付型年金は人口動態変動に弱い。現状は少子高齢化の波に直撃されている。そんな中 将来を考えた時 生き残る戦略的方法を考えないといけなくなる。しかし簡単にアイデアが浮かんだり、無条件に実行することは難しい。

サラリーマンとして勤務しているなら厚生年金を老後のメイン収入と考え、今は節約・貯金をしながらで良いと思う。時代は変わるのだから、50歳過ぎて具体化する方が良いかもしれない。常に世間の求めるものあるいは隙間を埋めるようなものを 常に見て考えることが大事と思う。

また基本的に会社内で頭角を現すような生き方をしないと、出世も出来ず年金も少ない。また人生のチャンスを広げるような事・人に出会うのも少なくなる。それなりに今の職場で頑張っていないと巡り合うことも少ないことはお伝えしておく。

また貯金・貯金としていたら、アイデアを生む体験なども出来ない。そんなジレンマがあるので、人生ゆっくり・のんびりで良いと思う。でも観察に鈍感では・・ダメですよ。

投稿者

おじさん

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