不動産について思う事は これからも日本の人口減少が続いていくので、東京の一極高騰が見える。逆に言えば 田舎では 人口減・需要減少などから地価が下がる方向と言える。そうなると田舎で家を建てても、地価の下落・家の減価償却などで減額幅が拡大していく方向性は見えている。また田舎で建物を賃貸しても 将来に渡って継続的な利益が出るかどうかは疑わしい。人口が減っていることは 借り手も減っていくことであるので、先行きは暗い。
昨年から 政府政策などから 継続的給料アップなどインフレ時代に入りそうで・・そこ円安が加わる。年金生活ではこの先のことを考えると頭が痛い。日銀は金利を上昇させ、銀行系住宅ローン金利も現在上がっている。若ければ 手持ちの余剰資金を投資に廻し、稼いで金利上昇に対抗しようと思うが・・あくまでも投資はは博打の要素がある。おじさんのような小市民は繰り上げ返済で お茶を濁すと言うか・・借金を減らす安全策を取る。
こんなことを書いていると 投資の「みんなで大家さん」などが思いだして来るが・・所詮地方の小金持ちから金を集めてと、千葉成田の片隅での開発計画を打ち上げた会社が悪い。この会社が みんなが大家さんとばかり 100万円を出せば・・と宣伝していたのを子供が言っていたので、怪し過ぎると一言で終わらせた。おじさんは千葉に住んでいたこともあり・・最初から「はてな」と思っていただけである。土地勘などがあれば・・開発して何とかなるところではないと迷わないが・・欲に負け 色気を出し過ぎて金利7%に飛びつくのは駄目である。欲もほどほどにと思ってしまう。事業も開始することなく 債務不履行となったので、多くの方にお金が戻るとの事は・・無理であり 泣き寝入り一択である。
今も市場でリート関係の5%配当が話題になるが、不動産の世界では 後発開発業者が継続長期の高利益を得る要素は弱いと思っている。三菱など旧財閥系・森ビルなどの土地取得・ビル建設・賃貸契約に持ち込めるような底力・キャシュフローがないと長くは持たない。
不動産などは 土地を歩いて高低差を感じながら、環境を見ながら購入などを判断するものである、地図で見ただけでは分からない。時間帯によっても変わっていく。賃貸なら借り直せばリセットできるが買取では余程の資金が無いと無理である。
そして普通のサラリーマンに不動産ローンでの元利均等返済は 滅多なことで金融機関では案内されない。従って多くの方は金利のみ20年近く支払って元金が減っていない。諸事情があり処分する際 債務残高を見て愕然とするのが当たり前である。不動産購入は 急ぐ事はない。先ずは貯めるものを貯めておくのが先である。この鉄則は時代が変わろうと変わらない。
おじさんの子供は転勤があるサラリーマンをしてるので、家を建てるのは急ぐことはないと言っている。下げ幅が大きいと予想される田舎で、急ぎ家を建てることもあるまいと思うからである。前回の東京での不動産バブルは人口も増大していたので、埼玉なら大宮超えてドンドン北に向かって広がり、それまでは国立・八王子止まりが青梅まで広がっていった。今回は人口減少社会での高層化が都心集中そして高額化を招いている逆現象のようである。
おじさんの知人では 家を建てた途端に転勤・単身赴任となった人間が多い。現役世代は好きにしたら、好きにされた人間の方が多い。そんな体験が一般的なので先が有る程度分かってからと思うのである。おじさん家(ち)には 田んぼもあり、子供が将来好きに使ってくれたらよいと思っている。田舎の土地は正直に言っても 優良資産にならないが・・宅地購入程度以下の費用で通常宅地の倍以上の広さを開発できる。そんな訳で・・子供には定年してから 嫁の死ぬまでの約25年以上・・バリアフリーの管理しやすい「終の棲家」を建てれば良いと思っている。その頃は孫も大きくなり家を出たり、結婚しているかも知れない。おじさんの様に 子供が育てば・・余計な空き部屋(元子供部屋)ばかりとなる。大きめの家なども必要ない。
起きて半畳 寝て一畳
天下取っても二合半