本日は週明け、先週末は日経平均が下がったが、月曜日はそれなりで推移して以降もそんな流れで水平に流れているようである。落ち着いた雰囲気が漂う。中国恒大集団の破産の経過も気にかかっていたが、香港で清算命令が報じられた。裁判所が選ぶ管財人が資産売却などを行い、債権者と協議して債務を整理する手続きに向かうと思うが・・遅きに失した感がある。
中国で多くの現場で建設工事が中断して10年以上経っていることを考え、また資金不足の中で無理やり工事して来た事を考えれば、「おから工事」と呼ばれる手抜き・中抜き工事が多く内在していると思う。公共の橋梁・道路などでも不正が起きているので、建物では当たり前と思う。
また建物躯体本体も外壁・窓・塗装など無しで放置して来たので、通常のコンクリートでも風雨にさらされ水分による金属の腐食 あるいはコンクリート割れ目での凍結・解氷などの影響も多い。おまけに中国の文化とも思える「おから工事」が実施され、セメント・鉄筋量の少ないコンクリートでは・・・疑問難問百出状態になる。
最も土地の利用権が基準になると思われ、建物などでは正当な資産価値自体が算出困難と見込まれるので・・単純に「清算」と言っても、超長期間の手仕舞いになると見込んでいる。また上手く再生しても 補修費用が掛かるのに、建物の寿命も短いと見込んでいる。
また中国本土と香港では法令が幾らか違うとの記事もあるので、このまま素直にいくとも思えない。先はまだまだ不透明でもある。
一方 このまま裁判を決定せずに行けば確実に中国は潰れていく道を選んだことになったと思う。今回の結果は最悪を先延ばした程度であり、まだまだ他があり続く。「黒い猫でも白い猫でも鼠を捕るのが良い猫だ」と鄧小平に始まり、政経分離の道筋をはっきり示した。歴代主席も追従したので、海外の投資家も安心て投資をしてきたが、習近平はそれらの方針をひっくり返して強権を見せたので・・中国は外れ者になった。
中国に批判的な記事を書くな!若者の雇用を隠くすなど・・政治を経済に持ち込んだのがケチの付き始めである。手の内をしっかり見せ公開しなければ・・逆に信用を失う。二重帳簿のような数字ではなく、実態をキッチリ出さなければ・・知られた途端に売り浴びせられるなど 強烈にやられる。
手の内つまり「実態」を見せる度量がなければ、誰からも信用されない。徐々に中国に投資していた企業などが撤退を始め、サプライチェーンから中国を外し始めた。一昨日 日本からの経済派遣団と李強首相との間で、サプライチェーン外しをしないようにと依頼があったようだが、無理なことである。誰もが自由に振舞えるのが・・経済の基本である。
日本銀行
もう一方気にかかるのは日本銀行である。2010年から 日銀これまで上場投資信託(株式 ETF)を買い続けて株価を支えていたのが・・・これが大きく化けているはずであり、膨大な含み益をもっている。
こんなチャンスは滅多にないので、日銀が下心を出して売り捌いていれば・・膨大な利益を日銀が手に入れることが出来るが・・現状はホールド状態のようである。20年以前はアベノミクスもあり4兆円以上を投入していたが、近年は購入を縮小しているが昨年でも2100億円ほどであった。売りながら買いながら20年以降は地力を貯えてきているので、日経が下がりだしても買い支える余裕が出来ているだろうと思っている。
今年に入って一気に上昇した株価。日経平均は連日バブル後の高値を更新し、史上最高値3万8915円も視野に入りはじめている。正直 頭の片隅に怖いと言う感覚があるが・・日銀を考えると 力強い味方が居るようでありがたい。おじさんは 年寄りの遊び・・諸兄と違い小遣いの余りでのチャレンジなので・・まあドジっても軽いとの思いもある。
円安時に介入した際の財務省の特別会計と言い・・長い間 地道に少額でも黒字を重ねた日本の努力と地力を付けていたのに気付かされる日々である。
小さなことからコツコツと・・やはり大事なことと思う。