今日も今日とて 昔ながらの方法で風呂のタイル目地の補修をしている。2週間ほど前には 正月の暇に任せて、風呂桶と床の間のコーキングを古いものを取り外し更新した。久々に風呂場にカセットガスストーブを持ち込んでの作業となった。また本日は ばあ様がデイサービスなので時間の自由度が大きいし、おじさんが風呂掃除担当なので時間管理もばっちりである。
コーキングは スクレパーとカッターナイフでこびり付いた古いコーキングを取り外す。取り外した部分を確認しても 防水には問題なかった。下地に漏水もなく良好である。外観はカビが生えるなどして黒くなっているが・・所定の性能は満足していたようで安心した。新しいコーキングとなったので また5年は大丈夫と思っている。
本日は床タイルの目地入れである。ホームセンターで昨日目地材を購入し準備していた。昔ながらの目地材はただの白セメントだけではなくて、石膏成分などが入っている。チューブなどに入ったものはコーキング材と似たようなもので種類が変わり、施工部分が濡れていては施工できない。先日使ったコーキング材もあるが・・素地が濡れていてはダメである。そんな訳で 今回は昔からの目地材を使用した。
昔ながらの目地補修材は水に多少濡れても大丈夫である。床タイル 長年の奥さんが掃除した努力の成果からなのか?周辺の目地自体も擦られるなどして薄くなっている。根性の入ったブラシ掛けをしていたと見込める。下から浮き上がって来た床スラブコンクリートの灰汁によるシミをカビと考えての過分の努力と推察するが・・ご相談いただければ・・と思ってしまった。
だが逆に 正直よくぞここまでと深く削り込んでいたので、補修後も目地が割れない厚さで施工できると判断して、周囲まで広げてと決めた。後は排水の流れ方を見ての 再施工すればよいと決めた。もう少し放っておくとタイル自体が外れるので、その際は水中エポキシなどで接着しないといけないが、そこまで削れた目地は無かった。
おじさんは 子供の頃から職人さんの仕事を横から黙って観察している子供だった。その為 基本的やり方と施工の仕方を自然に憶えている。これも土方の親方であった爺さんなどの薫陶に拠ることが大きい。仕事は見て覚えると言う事を 幼少の頃から仕込まれたようなものである。見て覚えた仕事の関門は 力加減などの勘所があるが・・これは実際にやって手に入れるしかない。
しかし 父が不動産屋であり 建売の建築を依頼していた大工さんなどの仕事確保のため、よく家を改造改修し また増築することも多かった。そんな関係で水回りの水道・下水・土間・タイル工事などは見るだけではなく、手伝いまでされられた。そんなキャリアを持っているので・・いつも適当に工夫して直すので・・大きな補修を業者に依頼せず家屋を維持している。
実作業
最初は下地調整。100円ショップの真鍮ワイヤーブラシにて周辺を目荒し。そして埃を水洗い後 拭き取り清掃。目地材は基本コンクリート系なので施工部分が少し湿っていると接着も良くなる。
奥さんが貯めている食品トレーを探し出して、そこに目地材と水を入れて混ぜる。おじさんはパレットナイフを使って混ぜて、そのパレットナイフで目地に押し込む。一様に入れた後は濡れた雑巾などでタイルに着いた目地材を除いていく。白く汚れた雑巾などは屋外流しまで持って行き、洗いながら目地材が半ば固まる前に洗い流していく。この拭き取るタイミングが肝なのだが・・やってみて手に入れるしかない。・・・たったこれだけで終了となる。なおゴムベラ等を使えば 無駄と拭き取りの手間が激減するだけである。
1時間ほどの作業で無事完了したので・・後は家庭菜園での収穫である。キャベツ・ブロッコリー・タカナ・九条ネギの長ネギ仕立て・小カブの間引きなどを収穫した。正直 こちらの方が水の冷たさに参ってしまった。多分夜には 野菜を見た奥さんから「時間が無いのに 手間の掛かる!」と一声聞くか?と思う。いつも おじさんの掛けた手間を考えて発言すれば良いものを・・と思いつつ・・家庭平和のためにと黙っている。
わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ