おじさん最近EVで立ち遅れた日本などの記事を見て、イラとしたので書いてしまう。自動車分野でトップになりたい中国と レシプロエンジンで競争に負けたアメリカ・ヨーロッパが巻き返すために仕掛けた戦略である。このことが理解しているか否かが分岐点になる。未だに日本がEVで出遅れたとレッテル張りから始めるので・・マスコミはアホが多いとしか思えない。全体を見渡して考えない人間は踊るものだと改めて思ってしまった。

半面 スマホでバッテリー寿命が頼りない時代にも、使い続けたアメリカの消費者の姿を考えることも忘れてはいけないと思っている。でも・・車とスマホは価格が違い過ぎて・・無理やり続けるのも大変過ぎると思っている。テスラも10月以降 アメリカでは売り上げが伸びていない。スマホ同様の進捗は無理かと思っている。ターニングポイントがやってきたようである。

全体を見渡して理解していれば・・それなりの記事の書き方になる。しょうもない記者に掛かると自分から見るの目線が唯一正しいらしい。もう少し見渡す目がないと分析を誤る。中国メーカーは過渡期のEVを輸出して・・安かろう悪かろうとなり、将来顧客にどう対応するのか?

そんな訳で 改めてここでおじさんの考えで EVに関する基本のみをまとめて ご参考になればと思う。

インフラ整備

現状道路からの走行給電・充電はまだ社会システムとして未発達で動力源はバッテリーのみとなる。あくまでも走行給電・充電出来ない、あるいは未整備部分を運行する場合に バッテリーは走行するための補助となる。バッテリー自体が冬季低温時には充電量低下などの性能劣化がある。また 内部抵抗があるので入力から出力は90%も出せれば良い方である。

充電ポイントなど作ればいくらあっても渋滞が発生する。車が全力で走れば1時間以下で消費する量を30分近く掛けても半分充電できれば良い程度である。バッテリーを交換しても時間が幾らか縮まるだけである。バッテリーを互換化しても充電をフル充電しておくにはとんでもない量のバッテリーが必要となる。自宅充電器に接続して一晩を要する現状から急速充電を考えれば分かることである。

なお 急速充電しても100%充電には出来ない。フル充電の7割方が良いところである。充電ということを知らないと騙される場合がある。おまけにバッテリーの劣化を助長する。30分で充電しても1時間も走行すればバッテリーが上がる。普通充電と急速充電の差が判らないとバッテリーを管理することは難しい。

地域のみで乗り回す軽自動車(例えばミーブ・サクラ)であれば、バッテリーが多少劣化しても足として使うことが出来る。知人が8年もののミーブに乗っているのだが、25Km半径なら活動できるとのことである。バッテリーが高いので入れ替えれば再度100Km圏もいけるが、遠出にはガソリン車もあるので交換せず 使い分けている。

道路からの走行充電が可能になれば バッテリー使用範囲は限られるので、資源を無駄なく活用できるようになると想定している。現在の市販車は過渡期の・・更に前段階である。

バッテリー再生

バッテリーの再生問題も大きなテーマである。再生の技術も未定状態で よくもまあ見切り発車したものだと考えている。せめて劣化が遅いとされる個体バッテリーになるまで待てなかったのかと、見極め・先見性のなさを笑うしかない。

また現状安全で信頼性があるとされる鉄リチウムなどでは、再生しても安い鉄回収も伴うので、回収せず資源を無駄遣いしていくことも見えている。ノートパソコンのバッテリーとは容量と言うか大きさが違う。考えれば自動車1台はノートパソコン数千台以上のバッテリー資材を必要とする。性能劣化の遅い個体電池まで待てば、資源の無駄使いは減ると思っている。

またバッテリー搭載に伴う車体強化・懸架装置・タイヤなどで車体重量が増える。車及び道路整備なども負担が増えていく。日本の道路ではトラックなどは 総重量25トン以下であるので実質積載量は減ってしまう。許すのであれば、既存の橋梁などの社会インフラ等を再整備しないといけない。

現在のままでEVを推し進めるのは、資源的にも無駄を多くするようなものである。中国政府の仕掛けた補助金政策・・砂糖に群がるアリの様に 補助金に群がった中国の起業家を生んだ幻想である。中国政府自体に金のなくなりそうな現状でいつまで持つかと思っている。

中国の覇権的国家戦略で集中していることに振り回されるのはいかがと思っている。現在の世界の自動車輸出大国は中国となったと人民網報道があった。彼らの狙い通りになったようだが・・ヨーロッパ他とは同床異夢となったことが広がっていく。このまま 中国の狙った方向には向かわないと思う。

例えば自動車関連情報配信していた会社NIOは バッテリー交換車を出してメーカーとなり、急激に伸びた。EV車価格の約4割を占める部分を抜いた形で販売し、交換作業で一気に取り返す。日本だと水道蛇口の整水器カートリッジなどと同じビジネスモデルである。アイデアは理解できるが・・整水器のカートリッジなら宅配・どこのホームセンターでも売れるが、バッテリー交換には大量にバッテリー交換所とバッテリーを用意しないといけない。ビジネスモデルとしてはスケールが大きすぎビッグビジネス過ぎるようになる。壮大な社会実験となると思う。

現在 個体電池関係で中国での特許出願数が増えていることを知ると、過去に韓国が液晶テレビなどで特許を出しまくったことを思い出す。特許訴訟となった時 くず特許でも相殺には使える。基本特許を安く使うためのネタになる。誰もがただ転ぶだけの選択はしないものである。色々なところでブレークスルーポイントを探して、メーカー・人が跋扈する。

AIと言い・・面白い時代である。

投稿者

おじさん

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