おじさんはサラリーマンを定年した方と同じ状況である。会社を辞め 起業していたが、途中で老後というか定年後の生活を考えることなどを優先して来た。なお 会社を休業する予定は現在の年齢68歳であったが、造船業界での日本の国際的シェア低下による仕事量の減少と奥さん・ばあ様・家族のことなどを考えて 早期の会社休業となった。

結果 ばあ様を日中見守りというか?近くにいて不安感を持たせぬようにしている。そして週に2日ほどバイトしている。年金とバイト代で生活費を賄っているが、「余裕がある」とは言えない。それでも「それなりに暮らせてるんだからよし」とは思っている。

子供の頃から「上を見ればきりがない。下を見てもキリがない」と教えられながら、周囲を見ながら暮らして来たので・・多少の不足はあるがそれ以上も望んでいない。

ネットを見ていると 国民年金のみなら経済的に厳しく、貯えからそれなりの金額を取り崩すのでマイナーになる方がいるのは当然と思う。正直 国民年金では少なすぎて、フルに働くか?大きく貯えを崩さないと暮らせない。貯えの減少を通帳を見ながら暮らすストレスは 半端ない・・何歳まで生きるのか?とマイナーになるのが当然である。

幸いにも おじさんは自営業者であった父の友人の愚痴を聞き、国民年金だけでは厳しいと思い、会社設立そして厚生年金に変えるなどした。その為 多くはないが厚生年金を受け取っている。そんな状況なので 貯えから取り崩すお金も「あったり なかったり」で済んでいる。今の反省は年金基金・個人年金などで、もっと貯めとけばよかったと思う程度である。

子供3人を大学に進学させて大学院・浪人と のべ学費負担年数15年以上負担したのも軽くはなかった。しかし体(頭)の中に入れておけば一生使える。どこにでも・どんな時にも 持っていける。「習ろて捨てるは いと易い」の口癖の婆さんに育てられたので、「三つ子の魂百まで」同様に理解している。従って学歴などは子供に生前財産譲渡をしたのと同様と考えているので後悔はない。

定年後を幸せに過ごす人とそうでない人に何か違いはあるのだろうかとネット記事を読んだ。色々なご意見の中で「現役世代で高収入や役職を求めていた人からすれば、価値観の変容はそう簡単ではない。」などと生意気なことを書いてる馬鹿なファイナンシャルプランナーがいた。

馬鹿言ううんじゃない! トップを狙う世界で生きていれば、周囲に目配せなどは 当然している。とうの昔に そこに自分の将来と思われる先輩の姿・現状 つまり自分の将来などを確認している。そんなこと考えるのは中途半端な人間である。

退職すれば 1年しない内に 仕事と言う舞台で主役を張れるか否かの判断は付く。多くは自分を納得させられないだけであると おじさんは思っている。年齢が50歳前なら納得しないのも理解できるが、60歳過ぎれば・・「たかが」と理解する。仕事と言う分野で脇役になる覚悟だけで、仕事の価値観を変えることが出来る。替えれない人間は「運よく出世した・地位を得ただけで・・考え違い」と分かるまで仕方ない。会社での地位は 個人単独の実力だけではない。

バイプレイヤー

ファイナンシャルプランナーなどが書いたものを読んで、余りに机上論過ぎて呆れてしまった。彼の暮らしてる周囲に一流レベルがいないと想像できた。

定年した方は 一応多くは40代・50代に存在する役職定年なんぞは体験しており、お金にも直結しているので,その厳しさは家族がいれば身につまされる。子供の進学コースから最終学歴まで左右する実際を突きつけられ、小遣いカットなどは当たり前な経験もある。

会社が大きく、保険・金融などであればそれなりの年収であるが、メーカー系では給料は大会社でもそれなりである。田舎と都会では同じ銀行でも都銀と地銀では格差が大きい。そんなこんなことなどは 定年頃になれば常識と理解している。

アワ良く「理事」など取締役の候補にでもなっていれば、63歳前後まで現役である。しかし会社が大きく 部門ごとの事業部制などであれば・・世の中の流れで事業の将来性が変わり、部門の廃止すら話題になる。夢のまた夢の事態は中々起きない。おまけに 役員になれるのは 理事の数人に一人程度である。

入社した時 花形部門に配属されたが、50歳の頃には斜陽部門になることも多い。選抜されるか否かの前に入社直後の部門分けも大変影響する。60歳で定年63/65歳で嘱託終了など会社処遇などに悩むような奴は少ない。それまで体験した多くの壁などでトウの昔に自分自身の価値を知っている。

定年後に幸せな生活を送る上で重要なことは、過去のキャリアがどうあれ、バイプレイヤーになるのが常であると知っていることである。下手なプライドなど引きづらないことが肝要であり、知恵である。後進に道を譲れないのは、ケツの穴が小さい人間としか思えない。

多くの年寄りは知っている。みんな定年になればバイプレイヤーになるのは仕方ない。いつまでも拘るのは「自意識過剰」である。定年1年過ぎても気付かないような「とんちき」は相手にされなくなる。

おじさんの親類で全国展開している東証一部の会社で社長就任引退後 相談役となっているのがいる。そんなのはホンの一握りである。そうなるのは50歳代前でキッチリ勝負が付いていると理解している。おじさんも30歳代で 先代社長などの親父達が牛耳っている仲良しグループのような存在から よく木っ端・下っ端使いをやらされた。修行させられていたのかもしれない。38歳で会社を辞めたのでその後はよく知らないが、仲良しグループメンバーからは社長と呼ばれる方が輩出していた。銀行あるいは業界系エスタブリシュメントの一つだったのかもしれない。

そんな訳で 60歳までに勝負が付いていると理解してないようなお目出度い奴は、馬にけられて・・・しまえ!と思っている。

投稿者

おじさん

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