秋田県佐竹知事の全国県知事会で出された料理についての批評が物議をかもした。発言したのが秋田県内の後援会なので、面白おかしくやった結果かと思っている。佐竹は伊達と東北の雄を争った間柄である。現在は秋田に転封されたが 佐竹知事は大名の血筋を引くので、お殿様とも呼ばれていたと記憶している。従って歯に衣着せぬ殿様的発言は秋田で有名であった。
そんな佐竹知事のローカル面白批判を全国に伝える馬鹿の無粋さも気にかかる。
じゃこ天の故郷 八幡浜は宇和島藩の支藩である吉田藩の領地である。秋田の隣にある仙台伊達藩の兄弟藩であり、戦国時代末期には伊達と佐竹は奥州大名を巻き込みながら 対決した同士である。浅からぬ因縁が佐竹氏と伊達氏にはある。
全国知事会で出された 愛媛県の名物・じゃこ天を「貧乏くさい」と発言し、返す刀で 酒も美味しくないと高知批判までをしたようで・・物議となりました。勿論 佐竹知事は25日、緊急会見を開き謝罪し、愛媛県知事をはじめ皆 鞘に納めました。まあ お互い大人として当然の流れです。
おじさんも じゃこ天をコース料理の一品のように食べるものとは理解していないので、ある意味理解できる。じゃこ天は 片手で摘みながら もう片方にはビールその他の缶飲料があるのがふさわしく美味しいと思う。正直じゃこ天をコース料理のように出したことが理解できない。八幡浜の名物なら「タイ茶」(対岸大分では「りゅうきゅう」)あるいは関サバ・アジの向こうを張った「岬サバ・アジ」がふさわしい。
「やはり野に置けすみれ草」の心が分からぬものが接待すれば、しかたがないと思う。静岡に行っても 静岡おでん黒はんぺんなどもあり、じゃこ天の類は全国にある。やはり採れた小魚をもったいないと・・命を大事に頂く食品の一つとして残しておきたいものである。そして孫・子に伝えたいものである。
昔は1枚100円以下で買えたけれど・・今は200円すると聞いてます。出張帰りのディーゼル気動車「キハ」(わかるかな?わかないだろうな!)の中で 片手に缶ビールしながらが似合う逸品でした。
まあ 佐竹知事 お殿様なので・・言わぬが花と納められず 地元で緩んだだけのことと・・許す!
秋田川反(かわばた)
秋田は 今では「こまち」などの新幹線が繋がっていますので、便利になったと思います。おじさんが出張族の頃は 朝夕各1便の飛行機あるいは仙台乗り換えと大変でした。それでも何度かお邪魔したことを憶えています。
夜はほとんど川反界隈で食事をしていました。とんぶり・いぶりがっこ・ジュンサイ・きりたんぽ鍋など美味しい肴と 美味しいお酒を飲ませていただきました。特にきりたんぽ鍋に入ったセリがアクセントを利かせていて、地鶏だけじゃないと‥中々美味しゅうございました。
少しディスルとすれば・・酒は新潟の方がバリエーション豊かで、味も新潟に軍配を上げます。それ故 酒の批評などは 各地の醸造家が腐心されているので、あまり評価されない方が良いと思います。
それにしても秋田で酒席が始まると 最初の頃は理解できていた会話が、何時しか分からなくなり・・終局を迎えたことも多かった。
家には曲げわっぱのコーヒーカップを買って帰ったが、転居・転居している間に使うことなく行方不明となっております。
おじさん行ったことのない県が3県あります。隣県の青森と岩手がその2県です。引退すればと思っていましたが、早々行くことも無理なようです。
いずれ元気なうちにと・・芭蕉ではありませんが・・「旅に病で 夢は枯野をかけ廻る」と「病と枯」は余計と思いながら・・思いは一緒と暮らしています。