時季外れに植物を植えて試していると以前書いたが、実を言えば ホウレンソウなどの野菜類の疑似周年栽培に挑戦中である。勿論温室などの設備を持たないので、露地での限界まで栽培してみるということに限っての話である。
自分自身で家庭菜園した結果、普段スーパーで色々な野菜が並べられていることは・・農家の努力に支えられていると気づいた。キュウリ・トマトなど年がら年中並んでいるのは・・大変な努力の成果であると思っている。
旬な野菜を食べることは 植物の成長に使われた硝酸態窒素を多く取らないことに通じる。などと 色々書いているのを読むが・・良いと言われても、半ば馴染めない。
さらに「有機栽培の野菜は、硝酸態窒素の含有量が少ないことが期待できることに加え、「にがみ」の少ない甘みのある味になります。」などの記載を見ると・・そうなのか?どんな舌?と疑問が湧いてくる。
自分で作り無農薬を看板(目的)とすれば、病気・連作障害などいかに植物を元気に育てるかという管理が求められる。また除草剤も使わないため、除草などへの労力も使わないといけない。やはり野菜は栽培種であり、野草に比べれば生命力は小さい。たまにTVで自然農法で野菜を収穫する様子などを見れば・・大きさ・かたちなど畑の状況的にはそんなものだよと思う。
我が家には 好き勝手に言う奥さんがいる。現在今月いっぱいダイコンの収穫を予定しているが・・今の時期のダイコンは表面が固い。葉っぱを食べるなら縮緬ジャコも買って来て・・などと小うるさい。今の季節に葉まで食べられる有機栽培ダイコンなど、家庭菜園では希少であることが分かっていない。スーパーの商品同然の理解であり・・ごく普通に主婦している。
現在も近所の家庭菜園では見かけないホウレンソウ・コマツナなどを作っている。勿論自然の露地栽培、鶏糞牛糞など有機肥料に化成肥料を加えた状態を守りながらである。
5月からは寒冷紗など日差しを遮る資材もいるかもしれない。でも無駄な費用・手間を掛けずに・・疑似周年栽培に挑戦してみたいと思っている。
健康
色々農産物についてコメントする方は多い。植物の成長に必要な硝酸態窒素が、ひとの健康に害を及ぼすということを拡大して意見したものも読む。その為 化学肥料はダメ!有機栽培・無農薬という流れである。
何となく放射線の害について書いているものに通じているようで・・良いも悪いもない。閾値(しきいち)という範囲を超えるか超えないかが問題になるだけと思っている。微小な影響であり、個人差もある人の体に対しての危険性評価をどうするかだけの問題である。年月と調査サンプル数を必要とし、且つ個別の要素をどう評価する手法もない。悪い言い方をすれば、勝手にほざくことも可能な事である。
そんな訳で、「言うなら自分で一からやってみろ!」と言いたい。
「机上の空論」のような意見で済めば楽である。農家を含んで 他人の努力に乗っかていないか? 自らの生活・ポリシーを振り返るべきと思う。