ドニエプル川西岸で橋を落とされ補給困難なロシア軍、なかなか頑張っている。こんな状況を見て浮かぶのは、深夜のTVロードショーで見た「大空輸(1951年1月公開)」である。

戦後すぐベルリンは東ドイツ領内にあったため、ソヴェトに封鎖された。アメリカを中心とする連合軍側は西ベルリンへの物資空輸を行った。

戦後の動乱期の世相を見せつけるような、打算的悲しいラブロマンスは置いといて・・・おじさんの飛行機好きが覚えているのは、管制誘導もない中 飛行場に着陸するシーンであった。管制官が滑走路迄誘導するが、霧の中 滑走路が見えない。滑走路が見えたら・・・。フランクフルトに帰るか?着陸するか?好きにしろ!の管制である。アズユーライクの極致である。下手すればあの世行きである。

数か月も続いたあと、ベルリンの封鎖は解除された。登場する機体はC-46 ペイロード約6t・・・これ以上書くのは・・オタク的なので休止。

ヘルソンへの物資空輸は、大規模にはロシア軍ではできないだろう?と思っている。鉄道輸送に頼るしかないロジスチック能力と考えれば納得できる。その癖 降伏は許さない‥まさに昔の日本軍以上に厳しいと言うか?時代錯誤のアナクロ的で何とも言えない。

ロシア軍は組織としてヘルソンを守備する兵士を 努力することなく見捨てれば、組織としては終わりである。この攻防 日露戦争の日本海海戦・奉天会戦に相当する。ロシア帝政滅亡の経過と似ていると思う。

そして言葉通りの「背水の陣のロシア」を攻めるウクライナも「窮鼠猫を嚙む」となれば痛手は大きい。後方を上手く叩き、兵力を温存しながら相手を精神的・肉体的に弱らせていくと思っている。

武器・食料の枯渇

TV番組で ロシアで徴兵された兵士の担いだ銃が ボルトアクション銃とか錆びたアサルトライフルAK47であることに驚いた。こんな50年以上前のものあるいは錆びついたものを渡された兵士はどう思うだろうか?

東部ドンバス地方で解放された直後のロシア軍陣地を横田徹氏の取材した映像が流れていた。厳しい食糧事情などが分かる映像であった。軍用食レーションの空き箱などなく 通常缶詰の空き缶だらけ・・・ロジスティックがダメだと近代戦では戦えない。これじゃ戦えないと思わずにはいられなかった。飢餓と戦わせながら、結果を求めるとはどんな軍隊組織であろうかと思う。

冬季の到来を前に ロシアが防寒着の発注をトルコに断られたとの由、中国が断ったからトルコなんだろうと考えが先回りする。ロシアはどうするのだろう?冬将軍と呼ばれた寒波が ナチスドイツ・ナポレオンの撤退・負け戦を引き出した。逆が起きるのか?

ロシアも 中国蔣介石軍と同じように後方に監視部隊を置き、脱走・戦場離脱した兵を撃つのかもしれない。補給を断たれても、戦闘しなきゃいけない兵士がかわいそうである。

日本でも 命は亡くさないが、会社は金も出さず・求めた人も出さない場合は多い。組織で戦う末端の「つらさ」であろうか? 口を出すなら 「金も出せ!」「人も出せ!」とサラリーマン時代良く思った。その為 自営してからは遠慮なく請求したが、受注先から「貸し借り」とか「値切り」に泣かされた。

世の中 思ったようには動きません。

投稿者

おじさん

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です