昨日 YouTubeにて ウクライナの兵士がドローンを飛ばし、味方の砲撃を確認して修正連絡を入れている動画を見た。おじさんも他の動画で一定範囲に規則的着弾しているシーンもあったので砲撃とは 昔も今も変わらないことを改めて確認した。

一定範囲に着弾は 第二次大戦中でのアメリカ軍による島に対する艦砲射撃の手法と同じである。上陸前に上陸地点を攻撃できる一定範囲を蜂の巣攻撃したのと同様である。戦力が多い国でなければとれない戦い方でもある。

時代は変われど、戦い方のセオリーは変わらないと考えて良い。

現在ウクライナで戦闘に使われている武器の威力は、第2次大戦に比べれば 圧倒的に大きい。極端な話 日本を爆撃したBー29の2機分ほどの通常爆弾を、現在1機の戦闘機が運んでしまう。現在の戦争は 攻撃を受けた側は大きな犠牲を強いられる状態である。

ロシアの補給路・集積所を遮断していくことも同様である。米国潜水艦の海上封鎖に輸送を断たれた日本軍は、戦略物資・武器の輸送が出来ず、半ば自滅していった。戦略的に的確に行動しているウクライナの善戦を見ると納得してしまう次第である。

ところが 昔と変わって良くなった所は 戦闘機などの武器値段が高騰し、大国と言えど多くを購入・維持できなくなった。それ故 安価な携行ミサイルで、目前の武器を倒せば・・・戦いを短く出来る可能性が高いことである。

ウクライナ 早期にロシアが撤退し、停戦されることを祈念している。

203高地

日露戦争の有名な戦闘に「203高地の戦い」がある。これは黄海海戦後 旅順港内に逃げ込んだロシア極東艦隊の攻撃のためであった。203高地と呼ばれた小山に登れば、旅順港内が見渡せるので観測し、的確に攻撃出来るからであった。砕けて言えば 観測隊が「ちょい右」などと的確に位置を砲兵に連絡し、調整できるからである。

この辺りについて詳しくは司馬遼太郎の「坂の上の雲」などで読むことも出来る。

起伏の少ない平原の戦い ウクライナがドローンを駆使して、効率的に戦っているという感を持った。

余談であるが昔の戦艦大和などの艦橋が高く作られているのも、同様の理由で索敵と着弾・距離測定のためである。現在では レーダーで距離あるいは射撃でき、武器もミサイルなどに変わったからである。昔は高い艦橋の姿から「くろがねの城」と呼ばれ、現在は外板が斜めに傾きレーダー反射波を素直に反射しないステルス外観となった理由である。

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おじさん

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